全パスカバーをまとめた記事になります。
私が今までに聞いたことのあるパスカバーを全てまとめています(約150種類)。ここに載ってないものがあればぜひ教えていただきたいです。
約150種のパスカバーをまとめておりそれぞれを細かく書くと非常に長くなるので、どちらかと言うと細かい部分(ルール)は省いて概要が分かるようにしています。そのため、数多く存在するパスカバーを分類して体系的にまとめることを目的としています。したがって、より詳細を知りたい方はコメント等していただければと思います。
パスカバーの分類
150種類もありますが、分類すると大きく次の10個(Cover 0〜9)に分けることができます。ちなみにこの分類がコーチによって呼び方が変わるのがややこしいところですが、ここでは一般的な呼び方を使用します。
コーチによって微妙にパスカバーの呼び名が違ってややこしいので、まとめてみた。
— まこともや(DBアイランド) (@FitzNFL) May 24, 2024
一般的なカバーと、コーチによって呼び名が違う箇所(太枠)について整理していて、基本的には一般の列を見てもらえれば問題ない。
・Vic Fangio、Nick Saban、Wade Phillips(、ゲームのMadden)
他ありますかね? pic.twitter.com/Mqy0SYSRCe
また、Cover 0〜9以外にも、次のような特殊なCoverageがあります。Bunch Coverage、Blitz Coverage、Drop 8 Coverage(3-Man Pass Rush)、Jersey # Coverage(Zeus等)。
全てをまとめると次の通りです。

ちなみに、ここではDisguiseについては考慮していません。例えば、同じCover 1でも、Cover 1 LookからCover 1になるパターンとCover 2 LookからCover 1になるパターンがあると思いますが、ここでは分けていません(そういったDisguiseを含めると無限のパターンが出てくるので)。
それでは、この順に1つ1つのカバーについて書いていきます。
Cover 0、Cover 1
1番シンプルなMan Coverです。
Cover 0、1をさらに細かく分類すると、M/Mするディフェンダー5人とラッシュする4人以外の2人をどう使うかで分類できます。
その2人の使い方は3通りで、Free(Zoneを守る)、Double cover、Blitzです。それらをまとめたのが次表です。

検索用: Robber, Thief, Hole, Double Hole, Raider, Lurk, Funnel, Rat, Sloop, Alley, Double #, Bracket, Cut, Cone, Inc, Trio, Sandy, Vise, Vise Cut, Vise Cone, Spy, Stalk, Dog, Red Dog, Storm, Cat, Green Dog, Train, Peel, Trailer
Cover 2
2-High Coverageです。
pureなZone Coverと Match Coverの2つに分類されます。Tampa 2やInvert系などが有名です。

検索用: Vision, Squat, Smash, Sink, Invert, Sky, Sky Weak, Tampa, NTT, Lynch, Buccaneer, Buc, Wild, Latch, Lock, Cleo
Cover 3、Cover 9
3-Deep Coverageです。Cover 3がStrong rotationです。一方、Cover 9はWeak rotationです(ちなみに、このWeak rotationのパターンをNick SabanはCover 6と言います)。Cover 3、9はpureなZone Coverと Match Coverの2つに分類できます。Match Coverの代表例としてRip/Lizは非常に有名です。3×1用のcheck callも豊富でSkinny、Skateがその代表です。

検索用: Sky, Buzz, Cloud, Cora, 3 Match, Rip/Liz, Tight, Skinny, Strap, Site, Mable, Skate, Flood
Cover4、Cover 6、Cover 8
Zone Match Coverと呼ばれるものでVic Fangioが多用します。3×1のcheck callとして、Trix、Book、Areaがあります(詳しくはCover 7のところに記載しています)。現代NFLでは3×1が多いためcheck callは必須です。基本的にはO2人vsD3人の人数割合がディフェンスにとっては理想ですが、3×1ではその割合が崩れる(strong sideは人数不足でweak sideは人数過多)ので、調整するcheck callが必要というわけです。
逆にweak sideで、CBがほとんど1人で#1 をcoverする必要がある。イメージはweakがO1人vsD1.2人で、strongがO3人vsD4.8人。
— まこともや(DBアイランド) (@FitzNFL) February 13, 2025
ただ、KCはAJ BrownみたいなM/Mに強い化け物WRがいないし、外の1対1を狙うようなPass conceptは少ない。
あとは、#3 が短いルートの時はweak safetyはweak #1 のケアもできる。
Cover 5
Cover 2 Manと呼ばれることもあり、2-DeepのMan Coverです。両Sが基本的にはDeep 1/2をカバーしますが、特定のレシーバーをケアする場合はDeep 1/4を採用することもあります。例えば、重要なレシーバーがいる場合、逆サイドのSをそのサイドに寄せることでDeep 1/4カバーとして使うことが多いです。

検索用: Fist, Trail, Finger, Pounder, Pounder Top, Pinky, Shoot
Cover 7
Nick Sabanで有名なSplit Safety Match Coverです。各サイドで別々のパスカバーを使用し、レシーバーの人数+1の人数のディフェンダーでカバーするのが特徴です。
各サイドのレシーバーの人数に合わせた、Backside coverage(2対1)、Triangle coverage(3対2)、Box coverage(4対3)、Full field coverage(7対5)の4種類に分類できます。
Triangle coverage(3対2)
2×2で使われ、レシーバー2人に対してディフェンダー3人でカバーします。

検索用: Meg, Mes, Mod, Quarters, Mix, 2-Read, Palms, Clamp, Cone, Vice, Bracket, Switch, Bronco, Cut, Halves, Tuff, Clue, Cut Read It, Dog, Cougar, Tango, Triangle, Turkey
Backside coverage(2対1)
3×1の単騎サイドで使われ、レシーバー1人に対してディフェンダー2人でカバーします。

検索用: Meg, Cone, Meg/Cone, Cone Read It, Dog, shove, Connie, In/Out, Cop, Cut, Halves
Box coverage(4対3)
3×1の3人サイドで使われ、レシーバー3人に対してディフェンダー4人でカバーします。

検索用: Stubbie, Book, Seahawk, Zeke, Trio, Steeler, Stump, Area, Clip, Buster, Iowa
Full field coverage(7対5)
ここまでのBackside coverage、Triangle coverage、Box coverageの組み合わせが大半です。

検索用: Stout, Stuff, Library, Drop, Trey, Iowa, Stud, Tampa, Invert 2
Bunch coverage
Bunch相手のパスカバーは特殊なので、それ単体でまとめました。数的同数の3-over-3と4-over-3のカバーの2種類に分類できます。

検索用: Lock&Level, Limbo, Traffic, Lock&Combo, Tea Cup, Top Hut, 3 Way, Box, Bingo, Stab&Combo, Mini Fist, Mini Pounder, Squat, Spot, Clue
Blitz coverage
blitzが入るので通常の7人未満でカバーするものです。ディフェンダーが6人、5人のときの2種類に分類できます。下のパスカバー以外にもシンプルなマンカバーで守るパターンももちろんあります。

検索用: Fire Zone, Duce Zone, Tango, Sand Duce, 2 Roll, Triangle/Box&Man, Hot, Eyes
Drop 8 Coverage
Blitz Coverageとは逆に3人ラッシュで8人がパスカバーするものです。基本的にはこれまで出てきたパスカバーベースなので、そのいずれかに分類できます。

検索用: 20, 20 Tampa, P 33, P 3 Buzz, 40X, 40Y, 40Z, 40 Robber, 60 Runner, 80 Runner, P 22
Jersey # Coverage
Zeus等のことでパスシチュエーションでエースWRをケアするために使われます。シンプルに特定WRをケアする場合、Double Coverがもちろんありますが、それ以外にも下のようなケアの仕方がありそれについてまとめています。
Zeus、Lord、Ring、Chokeの3つに分類できます。Zeus、LordはZone match系、RingはCover 5系、ChokeはZone matchと Cover 5が組み合わさったものです。
LordはZeusからCover 4を除いたものです。Cover 4を除く理由は、#2に対してSがInside Leverageでコーナー等のルートがカバーしにくいためです。

検索用: Zeus, Lord, Ring, Choke
まとめ
数多く存在するパスカバーについて体系的にまとめることが出来たと思います。今後も新しいパスカバーを知ればどんどん追加していきます。
また、他にも知っているパスカバーや誤っている点があればぜひ教えて下さい。
フラッグフットボールのパスカバーまとめはこちらの記事にあります。
【保存版】フラッグフットボールのパスカバー図鑑|Match cover・4on4・3on3・Bunch