今シーズン2020年のAll-Pro候補Jessie Bates Ⅲの紹介記事です。
まず、なぜ彼の紹介をするかですが、今シーズン大活躍しておりAll-Proにも選ばれる可能性十分なので、ぜひ皆さんに知っておいてほしくまとめていきます。
ここからはどのくらいすごいのかと、選手としての長所・短所について文字と動画で書いていきます。
Photo by: https://bengalswire.usatoday.com/2019/07/29/jessie-bates-new-level-accountability-zac-taylor-bengals/
どれだけ活躍しているのか
PFFの評価はリーグ1位の90.6、Coverageも90.2でリーグ1位でAll-Pro候補になるほどの大活躍です。
スタッツは次の通りです。
(15Game時点)3INT 15PD 101Tkl 2TFL 1FF 0Sck
特徴
次に選手としての特徴を見ていきます。まずは文字で特徴を掴んでいただいて、その後実際のプレー動画で確認してみて下さい。
長所
下記の記事にもシングルハイについては詳しく書いていますが、シングルハイは非常に難しい役割です。
優れたシングルハイFS(セーフティー)の見分け方
その中で、彼はQBの体の向きや視線から先読みして、QBが投げる前にポジションを変えることができます。
さらに、彼の良いところはシングルハイでも前に出れるところです。シングルハイはディープのパスを許さないことが最優先なので、後ろが気になって前に出れないFSが多いですが、前に出てポストやイン系のルートを潰すところを今シーズン数回見ました。
全体としてですが、QBをしっかり見れている印象が強いです。
短所
・シングルハイ以外の能力に関して未知数
・ボールスキル
・タックルが甘い
オープンフィールドでランナーと1対1になったときに交わされることが多いです。これは、シングルハイに入る選手としては致命的な欠点です。自分より後ろには誰もいないので、数ヤード稼がれてもいいから1発TDを防ぐことが重要です。
また、パワー負けする場面も良く見られます。
・シングルハイ以外の能力に関して未知数
これはCINの事情もあるでしょうが、9割近いプレイでシングルハイに入るので、Sにとって大事なVersatileの面が不明です。特に、サイズのあるTEとのマッチアップ、2-highのときのゾーンカバー、ボックスに入った時のランDなど現代Sにとって必要な能力について判断がつきませんでした。(サンプル数は少ないですが2-highのときのゾーンカバーは問題なさそうでした。)
・ボールスキル
これは短所とまではいかないですが、INTできる場面でもドロップしてしまうことがよくありました。PDが15に対してINTが3は少ないです。SでPDが15ならINTは7個ほどは稼げると思います(一流FSはそのペースで稼ぎます)。上手く先読みしてレシーバーの前に入れているので、ドロップが減ればINTはもっと増やせます。
ここまで書いてきた長所と短所について実際のプレー動画で確認してみて下さい。
今後
今後、さらに1ランク上の選手になるためには、最低でもタックルの正確性とボールスキルを磨いてほしいです。この2つのスキルが身につけばシングルハイFSとしてはリーグでもトップクラスになれると思います。