2022年のDraftのS候補についてまとめた記事になります。
CBについてはこちらの記事になります。
Kyle Hamilton、Lewis Cine、Jaquan Brisker、Daxton Hill、Kerby Joseph、Verone Mckinley、Quentin Lake、Nick Crossの8人を紹介したいと思います。
Kyle Hamilton(カイル・ハミルトン)/Notre dame
Photo by: Matt Cashore-USA TODAY Sports
Strong Points
◦TEとミスマッチにならず、LBもこなせるサイズ(6′ 4″ 220 lbs)
◦LBからFSまで様々な役割をこなせる
◎フットボールIQ・Instinctは別次元、判断も早い
◦ボールキャリアへの寄せが速い
◦underのゾーンカバーを担当するとき視野が広い
Weak Points
△40Yardのスピードはそこまで(4.59)(プレイスピードはそこまで悪くはない)
△サイズがあるがゆえアジリティはそこまで
△ゾーンカバーに比べてマンツーマンはそこまで上手くない(スピード、アジリティで勝負してくるレシーバーに対して)
△ややミスタックルが目立つ
×ワンハイも十分こなせるがトップレベルではない(QBの手からボールが離れるまでの予測がいまいち)
△やや反則が多いかも
まとめ
今年のS候補の中で別格の選手です。今年は2番手以下がいまいちなこともありますが、例年の中で比較してもトップクラスの選手です。
基本的にすべての能力が高くどんな役割でもこなせるので、どんなスキーム(チーム)でも合います。Sで大事な戦術理解度、判断の能力が高く活躍することは間違いないです。
Weak Pointsはいくつか書きましたが、ほぼ気にならない程度の欠点で、欠点らしい欠点はほとんどありません。(アジリティがそこまでだったり、ショートエリアのスピードがそこそこなのはこのサイズであれば当然です。)
理想形はHarrison Smithみたいにランでもパスでもプレーに絡めてターンオーバーも奪える選手です。
Lewis Cine(ルイス・シーン)/Georgia
Photo by: https://mobile.twitter.com/lewiscine
Strong Points
◦サイズ(6′ 1″)とスピード(40Yard 4.37)を兼ね備える
◎後ろからのランプレーの上りいい、速い
◦タックルが上手くハードタックルをヒットできる
Weak Points
×ボールスキルはそこまで
×広い範囲のゾーンカバーは特別守備範囲が広いわけではない
まとめ
後ろからのランサポート能力に長けたSSです。
Georgiaではツーハイに入ることが多く、これが彼の持ち味を最も活かせる役割でした。ランナーへ詰めるスピードが最大の長所なので、最初からボックスにセットさせるのではなく、後ろにセットさせるのがベストです。そのため、ツーハイのチームが最も合います。
一方、パスディフェンスについては予測が甘い、判断が遅いことが散見されます。
NFL選手で例えるとサイズのあるBudda Bakerです。
Jaquan Brisker(ジェイクアン・ブリスカー)/Penn State
Photo by: Joe Hermitt
Strong Points
◦十分なサイズ(6′ 1″ 200 lbs)
◦ボックスに入ってのランサポート能力が高い
Weak Points
×ボックスだと持ち味を発揮するが、後ろでプレーさせると別人のよう
×上りが遅い
×初速がいまいち
×ディープのカバー範囲は広くない。バックペダルがスムーズではなくワンハイとしてはあまり起用したくない
×ボールスキル低い
まとめ
典型的なボックスSSでランDに対して貢献度は高いです。後ろでプレーさせると彼の持ち味をあまり行かせません。
出来ること、出来ないことがはっきりしておりある意味使いやすい選手です。昔のSSといった選手で、Sに様々な役割を求める現代NFLでは使いにくいです。
Daxton Hill(デクストン・ヒル)/Michigan
Photo by: AP Photo/Rebecca Blackwell
Strong Points
◦リカバリースピード高い
◦ゾーンカバー時、一人のレシーバーだけでなく回りを見れる
Weak Points
×マンカバー時、ボールを見るのが苦手
×スロットとしてはランサポートがやや消極的。ブロック外すのが苦手
×ブリッツ時ラッシャーとしての能力はいまいち
まとめ
スロットとDeep safetyを主に担当していました。
スロットとしてのマンカバー能力が持ち味でそこまで気になる欠点もなく、ニッケル時はNFLでも試合に出れるかなというレベルです。ただその上のレベルとなると厳しそうです。
Kerby Joseph(カービー・ジョセフ)/Illinois
Photo by: Danny Mattie, Illinois Athletics
Strong Points
◦ボールホーク
◦QBの視線を読んで予測できる
◦シングルハイ時、バックペダルで適度に深さを取れる
Weak Points
×ブレイクが遅い
×プレイスピードが遅い
×上記のため、シングルハイとしては守備範囲は広くない
まとめ
シングルハイで主に使われていましたが、NFLレベルとなるとなかなかボールに絡めない懸念があります。
Verone Mckinley(バローン・マッキンリー)/Oregn
Photo by: AP Photo/Jay LaPrete
Strong Points
◦レシーバーの前に入るのが上手い
◦bailが上手くゾーンCBとして使えるレベル
Weak Points
×サイズでミスマッチ作られる(5′ 11″ 194 lbs)
×腕が短い(30 5/8″)
×タックルでフィジカル負けして、ミスタックルになることも
×バーストはいまいち
×QBの視線に合わせて寄せれない(ポジショニングを調節できない)
まとめ
サイズ不足が目立つSで、使い方が難しいです。後ろ目で使いたいですが、Deep safetyで重要な読みといった能力がそこまで高くないです。
Quentin Lake(クエンティン・レイク)/UCLA
Photo by https://www.post-gazette.com/sports/steelers/2022/02/06/Quentin-Lake-nfl-draft-pittsburgh-steelers-carnell-lake/stories/202202060066
Strong Points
◦ボールスキル高い(ボールに上手くを出せる)
◦ゾーンカバー時、視野が広い
◦タックルミスが少ない
Weak Points
×バーストがいまいち。トップスピードに課題
×マンツーでセパレートを許しがち
まとめ
ツーハイで主に使われてきました。身体能力に課題があり純粋な1対1対ではセパレートを許しがちです。一方でボールスキルは高くPDが上手いです。
Nick Cross(ニック・クロス)/Maryland
Photo by https://mobile.twitter.com/nick_cross26
Strong Points
◦キャリアーへの寄せが速い
◦前に出ると判断してからが速い
◦リカバリースピードある(40Yard 4.34)
Weak Points
△身体能力の割にアジリティは低い
×ワンハイ時のポジショニング調整がいまいち
△スナップ前のセット姿勢が謎
まとめ
身体能力は間違いなしのSで、プレーの中でもスピードが持ち味。
反応、判断が早くなればいいSになれる素材の持ち主ですが、現状はそこまでなので身体能力をあまりいかせていません。