2024年のDraftのCB候補についてまとめた記事になります。
Quinyon Mitchell、Kool-Aid McKinstry、Nate Wiggins、Terrion Arnold、Cooper Dejean、Ennis Rakestraw、Kris Abrams-Draineの7人を紹介したいと思います。
Sについてはこちら↓
NFLドラフトSまとめ 2024年
Quinyon Mitchell(クイニョン・ミッチェル)/Toledo
Photo by Kirby Lee-USA TODAY Sports
Strength
○オフマンからの前へのブレイクが素晴らしい。反応が良くバーストが素晴らしい
○プレスマンの経験は少ないがシニアボウルの1対1のカバーは良かった
○縦のルートに対して置いていかれないスピードがある
○PDが多い(過去2年間で37PD)
Weaknesses
△強豪リーグではなかった
×腰を開くのが早く逆を取られたり、ブレイクが遅くなることがある
Overall
オフマンカバーから前へのブレイクの速さはピカイチで、PDを量産しました。プレスマンカバーのfilmは少なかったですが、シニアボウルでその懸念も解消され評価を上げました。
オフマンでもプレスマンでも、リリースで我慢できず腰を開いてしまいセパレートされるパターンが多いので、それが懸念ですね。
Kool-Aid McKinstry(クールエイド・マッキンストリー)/Alabama
Photo by: https://www.sportskeeda.com/college-football/news-out-training-knowing-i-supposed-play-today-alabama-cb-kool-aid-mckinstry-reflects-missing-natty-rose-bowl-choke
Strength
○ロングアーム(32’’)
○バンプ、ハンドチェックが上手く、レシーバーに自由にルートを走らせない
○リリースで我慢できる
○リリースからのスムーズなトランジション
○ゾーンカバーでの視野の広さ
Weaknesses
×掴むことがある(彼のハンドチェックは良さでもある)
×レシーバーのブレイク時の手押しでセパレートされることがある
×ブレイク後のバーストはいまいち
×ボールを見るために振り向くのが遅い。ボールトラッキングいまいち
×INTが少ない(過去2年間で2INT)
×ランDに消極的。タックルが軽い
Overall
プレスマンカバー、ミラーリングの上手いCBです。何といってもjamが上手くレシーバーにとっては嫌なタイプで、リリース~トランジションまでも滑らかです。
一方でボールスキルは低く、ボールの位置を上手く捉えてパスカットなどの動きは苦手です。どちらかと言うとそもそも投げさせないタイプです。
Nate Wiggins(ネイト・ウィギンズ)/Clemson
Photo by: https://twitter.com/PFF_College/status/1714666898510553127
Strength
○トップスピード(40 yard 4.28)
○身長の高さを活かしたPD(6’ 1’’)
○オフマンカバーでの前へのブレイクの速さ
○ゾーンカバーでの視野の広さ
Weaknesses
△ハンドチェックはそこまで
×トップCBと比較するとアジリティは別格ではない
△フィジカル負けの懸念(Weight 173 lbs)
×ランDに対して消極的。タックルが軽い。ランと判断してから上がるのが遅い
Overall
特徴がはっきりしていますが、パスカバーにおける全体的な能力の平均値は高いCBです。サイズでいくと高さはありますがかなり細いです。トップスピードが素晴らしくPDも上手く色んなパスカバーをこなします。懸念としては、細すぎることによるフィジカル負けと、高さがあることによるアジリティの欠如です。
また、ランDは消極的なこともあって貢献度は低いです。
Terrion Arnold(テリオン・アーノルド)/Alabama
Photo by: https://texanswire.usatoday.com/2024/03/04/texans-take-cb-terrion-arnold-in-touchdownwires-mock-draft/
Strength
○リリースで腰を開かず我慢できる
○リリースからべた付きできるアジリティ
○ステップが滑らか
○PDが上手い
○元SだけあってランDの貢献度は高い
Weaknesses
×ブレイク後にセパレートを許すことが多い。半身から前へのブレイク時のバーストはいまいち
×セパレートされてからのリカバリースピードはない
Overall
Mitchellのようなブレイクされてから圧倒的な加速でPDするタイプではなく、そもそもセパレートを許さないタイプのCBです。
懸念は、同じAlabamaのCB Kool-Aid McKinstryと比べてYards / Coverage snapが倍ぐらい多いことです。カレッジは対戦相手の差も激しいので、基本的にはこのstatsはあまり気にしていませんが、同じチームでこれだけ差が出るのは気になります。
AlabamaのトップCB候補コンビのKool-Aid McKinstryとTerrion Arnoldの成績比較。
— まこともや(DBアイランド) (@FitzNFL) March 6, 2024
filmはこれから見るけど、Statsが全然違う。
2023年
・Kool-Aid McKinstry(左)
0.43 yards / coverage snap
Passer rating 73.1
・Terrion Arnold(右)
0.94 yards / coverage snap
Passer rating 50.7 pic.twitter.com/gHJmTHE8B2
Cooper Dejean(クーパー・デジャン)/Iowa
Photo by: https://www.si.com/nfl/packers/news/four-round-nfl-mock-draft-sends-cooper-dejean-to-packers
Strength
○サイズ(Height 6’ 0 1/2’’ Weight 203 lbs)
○ゾーンカバーでのQBリード上手い
Weaknesses
×プレスマンでのリリースに対する反応が遅い。セパレートされる
×マンカバーでバックペダルが多く無駄にクッションを取ってしまう
Overall
ゾーンCBです。巷ではSとしても期待されています。Iowaがそもそもマンカバーの使用率が低く、彼のマンカバー能力はあまり分かりませんでしたが、少ないfilmの中ではゾーンに比べてマンカバーは苦手そうな印象です。
Ennis Rakestraw(エニス・レイクストロー)/Missouri
Photo by: https://www.columbiamissourian.com/sports/tiger_kickoff/heart-of-a-giant-how-rakestraw-overcame-adversity-to-become-a-program-changer-for-mizzou/article_d72a9862-9b27-11ee-bbb5-d7795091ad65.html
Strength
○ブレイクに対する反応がいい
○加速がいい
○filmからも伝わる競争心
Weaknesses
△掴みがち。いいjamのときもある
×過去4年間でINTはわずか1
×オーバーパシュートしてしまうことがある
Overall
CBとしての基本的な能力は高く、ブレイクに対する反応やそこからのバーストに優れています。INTがわずか1なのは懸念ですね。
Kris Abrams-Draine(クリス・エイブラムス・ドレイン)/Missouri
Photo by Michael Chang/Getty Images
Strength
○そこそこのバースト
○ショートエリアのアジリティに優れる
○オフマンカバーからのブレイクいい
○ボールを見るタイミングがいい。ボールへのアクセスが上手い。後追いでも比較的ボールを見れている
○比較的ミスタックルのしやすい足へのタックルの精度が高い
Weaknesses
×プレーのトップスピードに疑問
×掴むことがある
×フィジカル不足の不安
Overall
過去2年で27PDを稼ぐなどPDが上手いです。ボールを見るタイミングがいいのでセパレートされていたとしてもQBのコントロールミスがあればしっかりパスカットします。またアジリティ能力も高くセパレートされづらい選手です。
若干のフィジカルの懸念と、スピードが気になります(40 yardは4.44と数字上は問題ない)