NFLのディフェンスはオフェンスに後れを取っている。NFLベストのパスカバーは?

NFLのディフェンスはオフェンスに後れを取っている。NFLベストのパスカバーは?

今回は非常に面白い記事を見つけたので、その意訳と私の意見を混ぜた記事になります。

元の記事はこちらになります。
After the Boom: How NFL defenses fell so far behind modern offenses
の記事になります。ここ最近では面白くてためになる記事でした。

ざっくりとした内容としては、現代オフェンスはパス全盛の時代でディフェンスがそれに後れを取ってきている。それではどんなディフェンスがベストなのかという話です。

ここから記事の意訳になります。分かりやすくしたり自分の考えを入れたりカットしているので原文が気になる方は元の記事をご覧ください。

Photo by: https://sports.yahoo.com/legion-boom-seahawks-quietly-night-213249219.html

一般的にオフェンスが先

オフェンスが新しいコンセプトを開発しディフェンスはそれの対応策を見つけていく。ディフェンスが対応策を練っている間にオフェンスは次々に新しいものを生み出していく。これがフットボールの進化である。

カレッジから様々な革新的な新しいオフェンスのコンセプトがNFLに導入された。例えばリードオプション。ルールがオフェンス有利にも動いた。

近年のNFLで成功したディフェンス

一方でカレッジからやってきた・キャロルはSEAで支配的なディフェンスを構築していた。プレーヤーが考えることを減らしたシンプルなスキーム(Cover3)のおかげでNFLのオフェンスを抑制した。ディープ中央にFSアール・トーマスを据えて、もう一人のSのSSキャム・チャンセラーをアスレチックLBのボビー・ワグナーK. J. ライトと同じボックスに入れた。そしてNFLがパスディフェンスにおけるアンダーニースの接触プレーを制限して以来、攻撃されていたアンダーニースを彼らがカバーした。

Photo by Credit: NFL Game Rewind

そのLegion of Boomがスーパーボウルに勝利してからSEAのシステムを導入するチームが増えた。彼らはSEAのアシスタントを雇ったり、トーマスが行っていたことができるFSを探し始めた。CBリチャード・シャーマンのような長身CBやギャップを埋めれる速いLBも探し始めた。

Cover3の弱点

キャロルのシステムを採用したチームはその構築が簡単ではないことに気付いた。彼のシステムはシンプルなのでプレーヤーにとってはいいが、非常に優れた選手がいる場合のみ本当に機能する。アナリストのMatt Bowenによると、「SEAのCover3を機能させるためには、サイドラインからサイドラインをカバーできるLB、フィジカルで縦にもついていけるCB、フィールド中央をシャットダウンできるFSが必要。それに加えてQBにプレッシャーをかけれるDL4枚が必要。」

NFLのディフェンスがシングルハイを主にコールするようになったので、オフェンスはそれに対応策を考え始めた。選択されたのは”Seam route”だった。Seam routeとは、Cover3の弱点の1つであるFSの両脇を突くルートのこと。下の画像のFS横の青いゾーン。

Photo by: https://www.bigcatcountry.com/2013/7/17/4527456/cover-3-pass-defense-analysis-jaguars

この弱点を突くパスコンセプトの例は下の画像のようなものがあります。

Photo by: http://winwiththepass.com/blue-hitchseam-concept/

このように2人のレシーバーでトーマスのようなエイリアンを攻撃し始めた。特に、この2人のレシーバーがチェックなしのフリーリリースで侵入されるとカバーすることはほぼ不可能。(記事中の動画がより分かりやすいです。)

このSeam routeを恐れてツーハイにすると、Sがボックスから出るのでランゲームで不利になってしまう。オフェンスはRPOやQBランを使われる。ランが出てしまうと終わり。そのため、DCはボックス内にSを置きたがる。ARIのDCバンス・ジョセフによると、「ほとんどのチームは人数でランを止める。しかし、ボックスに8人置けるCover1には優れたCBが必要。かといってパスカバーに人数を割いて6、7人のボックスでランを止めれるディフェンスを構築できたらそれは天才だ。」

それではSEAの次のディフェンスは?

現在パスオフェンスは過去最高を記録している。それに対するパスディフェンスを構築する考えは大きく2つある。1つ目は、シンプルにプレーヤーの考えなければならないことを減らして反応しやすくするスキーム。2つ目は、戦術理解の高いプレーヤーを必要とする複雑なスキーム。どちらが優れているということはなく、チームのメンバーによる。過去10年で最も成功した2チームは対照的なアプローチをとっている。SEAは多様性はほぼなかった。実際、BALに移籍したトーマスはによると、「BALのディフェンスはSEAと比べて非常に複雑。」NEのメンバーは戦術理解が高く、ビル・ベリチックが相手に合わせてゲームプランを決めている。2018年のプレーオフの3試合でも異なったゲームプランを採用している。

前述したように、NFLを支配するパスカバーはボックスに8人置けるCover1、3といったシングルハイ。AlabamaのHCニック・セイバン、アナリストのMatt BowenもフットボールでベストなカバレッジはCover1と言っている。

AlabamaのHCのNick Saban
Photo by: https://www.cbssports.com/college-football/news/nick-sabans-wife-made-him-run-on-treadmill-over-unsportsmanlike-conduct-penalty-in-alabamas-win-over-duke/

しかし、NFLでは劣ったCBがいると、Cover1では毎回その選手が狙われてしまう。Cover1に必要な3、4人の優れたCBを見つけるのは困難。そのため、NFLではCover3が一般的に用いられる。しかし、優れたQBはCover3の弱点を突いてくる。トム・ブレイディがゾーンディフェンスに強いように。

それではどうすればいいか。一例として、”Pattern-Matching Coverage””Cover7”といったパスカバーがある。

 

まとめ

記事の内容をまとめますと、
NFLでオフェンスが脅威を増す中でSEAのディフェンスが成功した。他チームもそれをマネした。しかし、タレント不足とCover3の弱点を突かれ上手くいかず。では他の優れたディフェンスは?ボックスに8人置けランに対応できるシングルハイが良い。シングルハイはCover1と3。Cover3といったゾーンカバーはSeamが狙われる。Cover1は優れたCBが3、4人必要。なら次のディフェンスは?
といった内容でした。

Pattern-Matching coverageについても書いているのでこちらの記事をご覧下さい。
→ NFLでも多用されているパスカバーのPattern Matching Coverageとは?メリット・デメリット。

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