2023年のDraftのCB候補についてまとめた記事になります。
Christian Gonzalez、Devon Witherspoon、Joey Porter Jr.、DJ Turner、Trevius Hodges-Tomlinson、Emmanuel Forbes、Clark Phillips、Kelee Ringoの8人を紹介したいと思います。
Sについてはこちら↓
NFLドラフトSまとめ 2023年
- 1. Christian Gonzalez(クリスチャン・ゴンザレス)/Oregon
- 2. Devon Witherspoon(デボン・ウィザースプーン)/Illinois
- 3. Joey Porter Jr.(ジョーイ・ポーター)/Penn State
- 4. DJ Turner(DJ ターナー)/Michigan
- 5. Garrett Williams(ギャレット・ウィリアムス)/Syracuse
- 6. Trevius Hodges-Tomlinson(トレヴィウス・ホッジスートムリンソン)/TCU
- 7. Emmanuel Forbes(エマニュエル・フォーブス)/Mississippi State
- 8. Clark Phillips(クラーク・フィリップス)/Utah
- 9. Kelee Ringo(ケイリー・リンゴ)/Georgia
- 10. CBまとめ
Christian Gonzalez(クリスチャン・ゴンザレス)/Oregon
Photo by Tyler King, The Denver Gazette
Strong Points
○サイズあって(6’ 1’’)、腕の長さも十分(32’’)
○スピードもあり(40ヤード4.38)、身体能力高い
○リリース時、プラントに対して体が開かず粘れる。ブレイクまで良い対応できる
○ブレイク後のスピードも良い
Weak Points
×ボールを見るタイミングが遅い
×ボールの到着地点へのアプローチが悪い(カバーできているのにキャッチされることがある)
まとめ
サイズが合って身体能力も高いCBです。それでいて、リリースの対応・ブレイクの対応・バーストの能力も高いです。
ただ、唯一気になるのが最後の最後のボールをカットする能力が低いです。しっかりカバーできていいても、振り返るのが遅かったり、ボールへのアプローチが悪くパスを通されることがあります。
それでも、大外れはないと思います。スキームにも影響されにくいタイプです。
Devon Witherspoon(デボン・ウィザースプーン)/Illinois
Photo by courtesy Illinois Athletics
Strong Points
○先読み・反応の早さ。オフマンカバーで、レシーバーの動きからルートを先読みしてブレイクに遅れることなく対応できる。
○ランDに積極的。積極的にブロックを外そうとする
Weak Points
×レシーバーを掴むことがある。2年で11回のペナルティ
△トップスピードは不明(タイム的には40ヤード4.42の記録を出した)
×オフマンカバー時にレシーバーの動きを注視しすぎてか足が止まっていることがあり、ロングパスのときに抜かれる可能性がある
×オーバーパシュートすることも。また飛び込む捨て身タックルであっさり交わされることも
まとめ
CBは大きく2タイプ(①レシーバーのブレイクを見てから反応するタイプ②レシーバーがブレイクする前から予測してブレイクに対して早く反応するタイプ)に分かれますが、Witherspoonは②のタイプで、予測・反応の早さが魅力のCBです。(ちなみに、Gonzalezは身体能力の高さが要求される①のタイプです)
予測が持ち味であるためレシーバーの動きをよく見れるオフマンカバーが上手いです。filmを見ていると、あたかもレシーバーのブレイクのポイント・方向が分かっているかのような動きをすることがあります。
一方で気になるのは、縦に抜かれかけることがあることです。これはレシーバーの動きをよく見ていることに関係するのですが、自分がバックペダルから反転するのが遅れることがあります。そしてトップスピードもそこまであるタイプではないので、そのまま抜かれかけて掴んでしまうことがあります。
そのため、後ろにSのヘルプがあるカバー中心のチームに入ればPDを量産できるのではと思います。
Joey Porter Jr.(ジョーイ・ポーター)/Penn State
Photo by: https://www.readingeagle.com/2023/03/01/penn-states-joey-porter-jr-jiayir-brown-receive-high-marks-from-nfl-draft-analyst/
Strong Points
○魅力的なサイズ(6’ 2 1/2’’)
○フィジカルの強さ。手や体を使ってレシーバーの動きを制限しながらカバーする
○ボールにアクセスするのが上手く、PDが多い(11回)
○Cover2で、#2のアウトコースを上手くケアできる
○タックル良い
Weak Points
×スクリメージの対応が悪く足が止まることがある。そのため、リリースでプラントに対応できずに一気に置いて行かれることがある
×腰の反転が遅い
×レシーバーを掴みがち
まとめ
出来ること・出来ないことがはっきりしているCBなので、ある意味獲得の判断はしやすい選手です。
何といっても、今年のCB候補の中では一番のフィジカルの強さが魅力です。
その一方でChange of Directionの能力が低いです。いかに、手や体を使って抑えるかにかかっており、自分の中で勝負してもらうことが大事になってきます。
DJ Turner(DJ ターナー)/Michigan
Photo by: https://www.si.com/nfl/raiders/news/las-vegas-raiders-2023-nfl-draft-prospects-cornerback-dj-turner-michigan
Strong Points
○トップスピード(40ヤード4.26)
○リリース時にしっかり足動かして我慢できる
○バックペダルで我慢しながらそのまま長く下がれる
○バックペダルからの反転滑らか
○前へのバースト良い
○underneathゾーンで、QBの動き見て後ろ下がれる(前のレジを捨てて)
Weak Points
×フィジカル不足
×ボールの落下地点予測がいまいち。カバーできているのにキャッチされる
×deepのゾーンカバー時にunderneathのレシーバーに釣られることがある
×Cover2で、#2に対する反応が遅いときがある
×INT不足
まとめ
Combineで圧倒的なスピードを披露したようにスピード・Change of Directionの能力が高いCBです。その他、バックペダル・バックペダルからの反転も滑らかです。
また、彼の特徴の1つがバックペダルから反転せずに粘れることが挙げられます。そのため、反転した瞬間にブレイクされるフック系にも対応し易いです。
その一方で、フィジカルが弱く、レシーバーのタイプによって得意・不得意が分かれます。また、ボールへのアクセスもあまり良くありません。
Garrett Williams(ギャレット・ウィリアムス)/Syracuse
Photo by: https://dailyorange.com/2021/09/syracuse-football-guide-2021-garrett-williams/
Strong Points
〇リリースの対応が上手い。フェイクに対し体が開かず対応でき、そこからの反転もスムーズ
〇ペナルティが少ない
Weak Points
×トップスピードはいまいち
×ボールへのアクセスがいまいち
△ケガ明け
まとめ
フットワークがいいタイプのCBです。filmがあまりないので正確な判断はできませんがバーストもよさそうです。一方でトップスピードに不安があるためロングパスを許すことがあるのが懸念です。
Trevius Hodges-Tomlinson(トレヴィウス・ホッジスートムリンソン)/TCU
Photo by: https://www.espn.com/college-football/player/_/id/4427493/tre%27vius-hodges-tomlinson
Strong Points
○リリースの対応いい。体が開かずフェイクに我慢できる
○バックペダル滑らか
○ブレイクの反応いい
○Change of Directionがスムーズ。バーストいい
○ダブルムーブにも滑らかに対応する
Weak Points
×サイズない(5’ 8’’)、腕短い(29’’)
×自分からつかんでしまうことがありペナルティが多い
×ミスタックルが多い
×フィジカル負けする
まとめ
今年2022年のJim Thorpe Awardを獲得したCBです。
フットワークは抜群で、リリースからフィニッシュまで足の動きは文句をつけがたいです。そのため、過去3年間で35PDと荒稼ぎしています。
ただ、明らかにサイズ不足でNFLで外CBとしてはミスマッチになり、掴み癖があります。またゾーンカバーはマンカバーほど得意ではありません。
カレッジでは、主に外CBでプレイしていましたが、NFLではNBが妥当だと思います。
Emmanuel Forbes(エマニュエル・フォーブス)/Mississippi State
Photo by: https://hailstate.com/sports/football/roster/emmanuel-forbes/7445
Strong Points
○高さがある(6’ 1’’)
○ボールホーク(3年で14INT)
○ゾーンカバーでQBの視線見ながらポジション修正できる
○ルートに飛び込む上手さ
○リカバリースピード
○ボールの振り返るタイミングが良い。ハイポイントでキャッチできる。(振り返るのが早すぎて抜かれることもある)
Weak Points
×細い
×プレスマンカバーはブレイクのフェイクにつられることがある
×マンカバーはゾーンカバーほど上手くなく、腰の反転がいまいち
×deepゾーンカバーのときにショートパスへの反応が遅い
×タックルミス多い
まとめ
ゾーンカバーが上手くボールスキルの高いCBです。
ゾーンカバーに必要なスキルは兼ね備えており、スキームによっては化けることがあります。
ただ、マンカバーはいまいちで、Change of Directionが微妙です。そのため、どのチームにドラフトされるかで活躍度合いが大きく変わります。ですが、スキームが合うチームに行けばプロボウルレベルにもなれる可能性があります。
Clark Phillips(クラーク・フィリップス)/Utah
Photo by: https://utahutes.com/sports/football/roster/clark-phillips-iii/13226
Strong Points
○プレイメーカー(2022年6INT)
○ゾーンカバーの時、QBやレシーバーを上手く視野に入れている
○手を使って上手くレシーバーの前に入ることがある
○Change of Directionが上手い
○オフマンカバーからのバーストいい(アウトに対してボールのアクセスいい)
Weak Points
×サイズない(5’ 9’’)。腕が短い(29 1/8’’)
×フィジカル負けすることがある
×トップスピードはそこまで。身体能力で勝負されるときつい
×イン系のコースに対してセパレートを許す
まとめ
予測が上手く先読みするタイプのCBです。今年6INTも稼いでおり、ボールスキルも魅力です。
ただ、サイズがなくトップスピードもいまいちなので、シンプルに身体能力で勝負されるとどうしようもないです。
そのため、Forbesと同じくこちらもドラフトされるチームによって活躍できるか大きく変わります。
Kelee Ringo(ケイリー・リンゴ)/Georgia
Photo by: https://www.si.com/nfl/eagles/news/philadelphia-eagles-kelee-ringo-draft-georgia-visit-rumor-darius-slay-james-bradberry
Strong Points
○サイズ(6’ 2’’)と高い身体能力(40ヤード4.36)が魅力
○deepルートに対して上手い対応ができる
Weak Points
×ペナルティが多い
×リリースで下がりすぎる。上手くチェックできない
×フックに弱い。ブレイクに対する反応遅い
×バーストはない。40ヤードの数字ほどのトップスピードは感じられないことがある
×ゾーンカバーで絞れない
×アウトゴーに釣られる
まとめ
素材はピカイチのCBです。理想的なサイズを持ちながらトップスピードも素晴らしいです。
ただ、反応が悪く、ブレイクに対して後手後手になります。また、バーストがいまいちなのでそこから追いつくことが出来ない場合があります。一番気になるのが、縦に抜かれるのを気にしすぎてか、リリースでクッションを取りすぎたり、カムバックに対して反応が悪いです。
CBまとめ
今年は明確な特徴を持ったCBが多いのではないでしょうか。今回紹介した選手のランキングは下のような感じです。
Tier1:
Christian Gonzalez(総合力が高い。大きな欠点はない)
Devon Witherspoon(オフマンカバーが上手い。トップスピードは不明)
Tier2:
Joey Porter Jr.(圧倒的なフィジカル。フットワークは微妙)
DJ Turner(圧倒的なスピード。フィジカル不足)
Tier3:
Trevius Hodges-Tomlinson(フットワークが魅力。サイズ不足)
Emmanuel Forbes(ゾーンCB。マンはいまいち)
Clark Phillips(プレイメーカー。サイズ不足)
素材型
Kelee Ringo(サイズ・身体能力が魅力。フットワークが微妙)