2023年のDraftのS候補についてまとめた記事になります。
Brian Branch、Antonio Johnson、Jordan Battle、JL Skinner、Sydney Brown、Daniel Scott、Brandon Josephの7人を紹介したいと思います。
CBについてはこちらから↓
NFLドラフトCBまとめ 2023年
Brian Branch(ブライアン・ブランチ)/Alabama
Photo by: https://rolltide.com/sports/football/roster/brian-branch/8058
Strong Points
○プレイの判断が早い
○オフマンカバー時のブレイクの予測ができる
○スムーズなトランジション
○RACを許さないよう素早く仕留めれる
○高いランサポート能力(90Tkl、14TfL)
○ランプレイ時のブロック処理はそこそこ上手い
○正確なタックル(89Tkl。ミスタックルはわずか3)
Weak Points
×サイズが小さい(6’ 0’’)
×マンカバーでロングパスに対してボールを見れない。またつかんでしまうことがある
△Sとしてはボールに絡むプレーが少ない
△pureなマンカバーが少なく1人でレシーバーをカバーしている訳ではない(マッチカバー特有のリバレッジの有利があることが多い)
△deep safetyとしての守備範囲の広さは不明
まとめ
SというよりはほとんどNBとして出場しました(2022年シーズンはおよそ76%のスナップでNBとして出場)。
NBとしてはプレイの判断が早く、パスでもランでもどちらでもチームに貢献できます。パスではオフマンカバーが上手く、ランではSとしてはサイズが小さいですがランサポート能力はかなり高いです。
ただ、deep safetyとしての出場が少なくその能力が不明です。NBもdeep Sとしても両方で活躍できるのであれば1順高順位での獲得はありだと思いますが、deep Sでプレイするfilmがあまりないので判断が難しいところです。
Antonio Johnson(アントニオ・ジョンソン)/Texas A&M
Photo by: https://www.espn.com/college-football/player/_/id/4429168/antonio-johnson
Strong Points
○ゾーンカバーで担当エリアにレシーバーがいないときに上手く他のエリアをカバーできる
○全体的に上手いランプレイへの対応
○ブロック処理上手い
Weak Points
×ダブルムーブに釣られることがある。ブレイク(フェイク)に対して過剰に反応する
△deep zoneのカバーの上手さは不明、パスプレイでどれだけボールに絡めるか
まとめ
主にランプレイで活躍するボックスS、NBです。
ランへの対応は、サイズがあることもあってBranchより良いかもしれません。
ただ、パスカバーが未知数すぎます。2022年0INT、1PDはSとしてはひどいです。deep safetyとしてパスプレイでボールに絡めないとなると評価は大きく下がります。
Jordan Battle(ジョーダン・バトル)/Alabama
Photo by: https://draftwire.usatoday.com/lists/2023-nfl-draft-jordan-battle-scouting-report/
Strong Points
⚪︎ゾーンカバーはそこそこ良さそう
⚪︎オフマンカバー時、ブレイクに対する反応いい
Weak Points
×INT、PDが少ない(1INT、2PD)
×球際のボールに競り合いに行かないことがある
×パシュートアングル悪いことがある
△ランの時の上がりはそれほど速いわけではない
まとめ
deep SとしてもNB、ボックスSとしてもどこでもプレイできるSです。Alabamaでは、Branchがニッケルに入り、Battleは後ろにいることが多かったです(2022年シーズンは、全スナップの63%でdeep safetyとして出場)。
特別明確な欠点がないことが長所です。ただ、突出した長所がないのも事実です。そのため、大化けはなさそうなのが何とも言えないです。
JL Skinner(JL・スキナー)/Boise State
Photo by: https://thedraftnetwork.com/sr-prospect/jl-skinner-7dda4890-b0a3-42a5-9a3e-a18c1fb2e158/
Strong Points
○サイズがある(6’ 4’’)
○前へ上がるプレイが得意
○オフマンカバーの反応・予測良い
○underneathのゾーンカバー上手い
○ハードタックル
○ブロック処理上手い
○ランサポート良い
Weak Points
×バーストない
×パシュートアングル悪い
まとめ
サイズのある典型的なボックスSです。
ハードタックルが魅力で何といってもランディフェンスが良いです。一方でパスカバーも悪くはなく、underneathのカバーは十分できます。
split-safetyでは持ち味が活きないので前目で使うのがベストです。
ただ、ボックス、ニッケルでのプレイが多かったにもかかわらずTfLが0.5だけというのが若干気になります。
Sydney Brown(シドニー・ブラウン)/Illinois
Photo by: https://twitter.com/Sydbrown___
Strong Points
○バーストある
○ボールへのアプローチが良くボールに触れる(6INT、7PD)
△ボックスSとして高さはない(5’ 10’’)がフィジカル強い(体重は211 lbs)
Weak Points
×プレイの判断が遅かったり引っ掛かったりする
×タックルミス(56Tkl。ミスタックル14)
×マンカバーはそれほど上手くない。Change of Directionがいまいち
△deep Sとしては不明
まとめ
縦には大きくないですが横に大きいボックスSです。
PDが上手く、Sとして一番重要なボールに絡めるSです。
ただ、Sとしてはサイズが小さいです。それでいてAgilityはそれほど高くないので、サイズがない欠点ばかり目立ってしまっています。
Daniel Scott(ダニエル・スコット)/California
Photo by: https://calbears.com/news/2023/3/2/football-scott-to-start-nfl-combine-testing.aspx
Strong Points
○よくプレーに絡める。判断早い
○underneathのゾーンカバーでいい判断で後ろから前に飛び込むINT
○ランの上がり速い
Weak Points
×すでに25歳
×オフマンカバーで縦に抜かれる
×オフマンカバーでブレイクのフェイクに引っ掛かる
×バーストはない
まとめ
split-safetyです。
なんだかんだプレーに絡むことができ、ゾーンカバーが得意な選手です。
一方でマンカバーはそんなに上手くないです(combineの数字はそこまで悪くないですが)。
Brandon Joseph(ブランドン・ジョセフ)/Notre dame
Photo by: https://irish.nbcsports.com/2022/07/20/notre-dame-99-to-0-no-16-brandon-joseph-northwestern-transfer-preseason-all-american-starting-safety/
Strong points
○フットボールIQが高い
○ボールスキル高い(過去3年間で10INT)
○オフマンカバーのブレイクに対する反応はいい
Weak Points
×deep zoneの守備範囲が狭い
×トップスピードはない(40ヤード4.62)
×タックルミスが多い
×ランに対して上がりすぎてすれ違うことがある
×PAに引っ掛かりがち
まとめ
2022年シーズンからNotre dameに移り全く結果を残せませんでしたが、Northwesternではワンハイ、ツーハイSとして素晴らしい活躍をしていました。
何といってもボールスキルが高く、本来はdeep safetyとして使われる選手です。
しかし、2022年全くボールに絡めませんでした。そして、タックルミスや守備範囲の狭さが目立ちました。
Northwestern時代の活躍をまた見てみたいですね。
Sまとめ
正直、今年のSはかなり層が薄いです。1順確定はBranchくらいです。また、ボックスやニッケルが得意な選手が多く、後ろで活躍できそうな選手はあまりいません。