私個人が思うポジションごとのベストプレーヤー5を紹介していきます。
注意として、2016シーズンのみのベストプレーヤーではなく、2017シーズン活躍するであろうベスト5です。そのため、2016シーズン単体で活躍した選手はランキングは低いですし、2016シーズンが悪くてもそれまでのシーズンが良ければランキングが高いということもあります。
今回はSです!
それ以外のポジションはこちらになります。
現代FootballのSは役割が多様化しておりSといってもいろんなタイプのSがいるので、タイプごとに分けてそれぞれでランキングを付けてみました。個人的に大きく分けまして、
- 最後尾を主にカバーするS
- スクリメージ近くにポジショニングするLBのようなS
- 1と2の間・両方の役割を担うS
の3タイプとしました。なかなか分けるのが困難でした…。
1. 最後尾を主にカバーするS(Cover 1のFS、Cover 2のSなど)
No. 1 アール・トーマス Earl Thomas (SEA)
None/None(2016シーズンにAll Pro/PFF’s All Proに選ばれているかどうか書いています)
77.8Tkl 0Sck 3Int 8.9PD(過去3シーズンの成績を出場ゲーム数で割って16掛けて、1シーズンで期待されるスタッツを表しています)
Cover 1のFSといったらトーマスですよね。フィールドの端から端までカバーできるスピード(40ヤード4.43というCB並み)、判断の速さ、読みの鋭さを持っています。この人のハイライト動画は見るのがとても楽しいです。また、ランD#では上がる速さが尋常じゃないです。最後尾にいたはずがランだと判断した瞬間いち早く上がってきます。昨シーズンのケガからの完全回復を祈るばかりです。また、トーマスがケガする前と後ではスタッツがこれほど違うそうです。
Photo by: Pro Football Focus
No. 2 デビン・マッコーティー Devin Mccourty (NE)
All Pro 2nd/PFF’s ALL Pro 2nd
74.8Tkl 0.3Sck 1.4Int 6.6PD
個人的に現役の中でCover 1のベストFSは、トーマスかこのマッコーティーのダントツの2強です。マッコーティーはドラフト時はCBで、ルーキーシーズンに7INTを記録しPro Bowlに選ばれていますが、その後、3年目からFSに転向しました。CB出身ということもあり、40ヤード4.38という抜群のスピードを生かした守備範囲の広さが持ち味です。また元CBらしくマンカバーが非常に上手で、TEをマンカバーすることもあります。最後尾を任せることができ、さらにマンカバーもできるという選手であるため、ぜひチームに2人欲しいです。またなんと、スタッツには表れていませんが、今シーズンは歴代でもTop4のCoverage Gradeを記録しています。
Photo by: Pro Football Focus
No. 3 エリック・ウェドル Eric Weddle (BAL)
Photo by: https://www.baltimorebeatdown.com/2017/2/10/14559076/pff-ranks-two-ravens-among-the-top-10-players-of-2016
None/PFF’s ALL Pro
99.9Tkl 0.5Sck 1.4Int 9.6PD
ウェドルもFSですが、上の2人と違ってCover 1ではなくCover 2の役割を担うことが多いです。そしてパスもランもどちらに対しても対応でき、さらに毎年安定した働きをします。BALは良い買い物をしました。
おまけ マリク・フッカー Malik Hooker (IND)
Photo by: http://cleveland.cbslocal.com/2017/02/01/ohio-states-malik-hooker-to-miss-combine-following-2-surgeries/
ルーキーですが期待を込めて名前を出しました。あらゆるサイトでエド・リードやトーマスに例えられるほどの期待のルーキーです。カレッジのゲームを数試合見ましたが、守備範囲が広いこと広いこと。近年では一番期待しているルーキーです。しかし、ランD#は課題だと言われており、タックルミスが多いです。
2. スクリメージ近くにポジショニングするLBのようなS
No. 1キャム・チャンセラー Kam Chancellor (SEA)
Photo by: http://komonews.com/sports/seahawks/schneider-kam-chancellor-will-return-to-seattle-in-2016
None/PFF’s ALL Pro 2nd
102.5Tkl 0Sck 2.2Int 7.8PD
SじゃないくもはやLBですね。昔はLBのようにランにはめっぽう強くパスカバーはいまいちといった印象だったのですが、ここ数年はパスカバーも上手くなり、カバー3のSSとしては理想的な能力を持っている選手だと思います。こんな素晴らしい選手が5巡なんですね、SEAはドラフトがうますぎます。
No. 2 トニー・ジェファーソン Tony Jefferson (ARI)
None/None
83.1Tkl 1.7Sck 0.7Int 3.7PD
ARIでここ2シーズンほどハイパフォーマンスを残しています。残念ながら今年は移籍しBALにいってしまいました。ランに強いです。ジェファーソン、ウェドルが揃うBALの最後尾は盤石ですね。こんなスタッツもあります。スクリメージから8ヤード以内にポジショニングしたときのランストップの割合がリーグNo. 1です。
Photo by: Pro Football Focus
3. 1と2の間・両方の役割を担うS
No. 1 エリック・ベリー Eric Berry (KC)
Photo by: Peter G. Aiken/Getty Images
All Pro/None
73.7Tkl 0Sck 2.5Int 8.8PD
この選手は本当に何でもできます。FSとして1のような最後尾を任せられることが多いですが、SSのようにTEにマッチアップすることもでき、さらにはブリッツをすることもあります。そして何と言ってもターンオーバーを生み出せる力があります。
No. 2 ランドン・コリンズ Landon Collins (NYG)
Photo by: http://www.fakepigskin.com/2016/09/28/week-4-idp-db-rankings/
All Pro/PFF’s All Pro
118.5Tkl 2Sck 3Int 11PD(今年が3年目なので過去2シーズンの平均)
昨シーズン、くすぶっていたFSから、よりスクリメージ近くに位置するSSにコンバートされて、大活躍しました。ランD#が非常に得意なだけでなくパスカバーも上手いです。
No. 3 タイラン・マシュー Tyrann Mathieu (ARI)
Photo by: https://cardswire.usatoday.com/2017/08/02/tyrann-mathieu-looked-good-again-in-practice/
None/None
70.1Tkl 0.9Sck 3Int 10.8PD
昨シーズンはケガの影響からか2015シーズンのような活躍をすることができませんでしたが、2015シーズンはディフェンシブプレーヤーに選ばれてもおかしくないような大活躍をしました。元々CBなのでニッケルCBとしてプレーすることが多いですが、他にもFSとして最後尾を守ったり、身長差をもろともせずTEをマンカバーしたり、ブリッツしたりとまさに現代footballに求められるSです。サイズの小ささを微塵も感じさせない積極的で良いランD#も見せます。今シーズンは完全復活に期待です。
No. 4 ハリソン・スミス Harrison Smith (MIN)
Photo by: Joe Robbins/Getty Images
None/None
92.7Tkl 2.4Sck 2.6Int 5.2PD
LBのようなサイズを持つSです。この人が11人いるチームは最強だと思います(笑) 私がMINのゲームを見るときはプレー開始前にスミスがポジションする位置を必ずチェックします、自由に動き回っています。
No. 5 マルコム・ジェンキンス Malcolm Jenkins (PHI)
Photo by: http://chicago.cbslocal.com/2016/09/17/malcolm-jenkins-plans-to-lead-some-eagles-on-anthem-protest/
None/None
87Tkl 0.3Sck 2.7Int 11.3PD
この人はマッコーティーと同じくCBからコンバートされました。そのため、マンカバーも出来るSです。相方にマクレッドが入ったおかげで昨シーズンはより自由にフィールドを動き回れるようになり様々な役割をこなしました。
Sは役割が多種多様でランキングに非常に困りました…。