2019 ARI ドラフト指名選手 紹介

2019 ARI ドラフト指名選手 紹介

2019年のアリゾナ・カーディナルスのドラフト指名選手の紹介の記事になります。

長くなったので上位指名選手のみ紹介したいと思います。

 

Round 1 • Pick 1 (1) • QB カイリー・マレー Kyler Murray

Photo by CreditCreditBrett Deering/Getty Images

彼についてはすでにいろんな解説がされているので今更ですが、よく言えば走れて投げれるRussell WilsonのようなQBです。

Strong Points

強肩
ロングパスの落とし所がいい
・メインターゲットをガン見ではなく、次のレシーバーにターゲットを切り替えれる
走りながらのスローがいい
・ポケット内で常に足を動かし続けれる
・被サック数少ない
ランナーとして素晴らしい

Weak Points

・身長が低い(ここについては個人的にはそこまで心配していません)
線が細くケガが怖い
先発経験は1年のみ
重心が後ろに残ったまま強肩を活かして無茶投げすることがある
・ダブルカバーに強引に投げてしまうことがある
・プレッシャーがかかると焦りがち
・右サイドラインの方のショート〜ミドルパスが浮くことがある
・スライディングが下手(タイミングもいまいち。スクランブルするQBにはマストのスキル)

当たれば素晴らしいプレーヤーになれる可能性を持ったプレイメーカーです。走りながらのロングパスと走力はかなり良いです。1年目の2019年はケガ無く終えてくれればと思います。ローゼンを1年で切るのはどうかと思いますが、当たれば彼よりは大化けする可能性のある選手です。

 

Round 2 • Pick 1 (33) • CB バイロン・マーフィー Byron Murphy

Photo by https://www.seattletimes.com/sports/uw-husky-football/byron-murphy-takes-another-step-as-emerging-star-in-huskies-secondary/

ゾーンCBです。

Strong Points

ゾーンカバー時の反応が良い
・1歩目のクイックネスが良い
ボールホーク(少ないターゲットにもかかわらず多いINT)
・ランサポートが積極的
・ハードヒットできる

Weak Points

バックペダル、フットワークがいまいち
身体能力は優れているわけではない
・スピードはない

ゾーンCBに求めれられる視野の広さ、反応・1歩目の早さ、ビッグプレイ能力、最低限のランディフェンスは兼ねそろえています。この順位で獲得できたのは驚きでしたが、グリーディー・ウィリアムスも残っていたので、マンメインのARIとしてはそちらを獲るべきだったのではないでしょうか。

 

Round 2 • Pick 30 (62) • WR アンディー・イザベラ Andy Isabella

Photo by https://www.rotoworld.com/article/podcasts/podcast-convo-wr-andy-isabella

スロットでショート〜ディープまで満遍なく活躍できる選手です。

Strong Points

・外WR、スロットどちらの経験もある
クイックネスとスピードがある
ルートランが滑らか
・スロットからのオプションルートで脅威になれる
スピードを生かしたRACを稼げる
Yards / Route run の4.15は昨年のトップ

Weak Points

・サイズはない
サイズがない上に取れる範囲が狭い
・ハンドキャッチに安定感がない
慢性的なボディーキャッチャー
競合いのキャッチが少なくNFLで外WRとしての活躍は厳しい
・NFLレベルのスピード、強さを持ったCBとの経験少ない

スピードはあります(40ヤード4.31)が外での活躍は厳しいので、無難にスロット器用になるでしょう。ルートランと純粋なスピードはかなりのものなのでスロットでSやLBとマッチアップしたときは積極的に縦系のロングを狙って欲しいです。昨年同じく2巡指名されたWR Christian Kirkと比べると、イザベラはサイズは小さい、縦のスピードは上、ハンドキャッチはいまいちといった感じでしょうか。

 

Round 3 • Pick 1 (65) • DE ザック・アレン Zach Allen

Photo by Icon Sportswire Via Getty Images

優れたランディフェンダーです。

Strong Points

・高さと運動能力の不足を補うだけの瞬間的なクイックネス、強さ、戦術理解がある
プレイへの判断が早くランディフェンダーとして優れている
・スナップからホイッスルまでプレイし続ける(ノンストップモーター)
高いフットボールIQ
・1歩目の速さ
3年連続2桁TFLを記録
・基本的なパワーはある
・ハンドテクニックいい

Weak Points

・腕が短い
クイックネス、反応は平均以下
・サイドラインへのパシュートスピードには限界がある
・ハードカウントにひっかかることがある
・Flexibilityはない
・ラッシュ時ブロックに捕まると早々にラッシュを諦め、パスカットに専念してラッシュしようとしないときがある
・DTに入ることは少なかった

エッジのラッシャーとしては能力不足なので、インサイドとして起用されるでしょう。2018年のARIの課題だったランDを改善してほしいですね。

 

Round 4 • Pick 1 (103) • WR ハキーム・バトラー Hakeem Butler

Photo by https://www.youtube.com/watch?v=LHg40Dz94p0

サイズとスピードがありRACが魅力で、キャッチとルートランがいまいちなレシーバーです。

Strong Points

サイズ(6′ 5″)とスピード(40ヤード4.48)がある
空中でボディコントロールできる
・ボールとCBの間に体を入れて上手くスペースを作れる
RACで稼げる
バックショルダーのキャッチを決めれる
・過去2年で40ヤード以上のTD8つ
・サイドライン側でのつま先残しができる
・サイズを活かしたランブロックが良い

Weak Points

ルートランが悪い
・サイズがあることもありクイックネスはそれほど
パスキャッチが不安定
・プレスをかわすための爆発力はない
ドロップ多い(昨年ドロップ率は165位…)
・ボディキャッチしてしまう

高さ、スピードは非常に魅力的です。ただ、ルートランが非常に粗削りなのがNFLでどうなるかです。

 

Round 5 • Pick 1 (139) • S ディオンテ・トンプソン Deionte Thompson

Photo by https://www.youtube.com/watch?v=pelP30OKl1s

特別カバー範囲が広いわけではないですが特段大きな欠点がないSです。

Strong Points

・タックルはそこそこ正確
上がり早い
・シングルハイを務めるだけのカバー範囲を持っている(ただしNFLレベルではスピードが足りない)
勘が良い

Weak Points

シングルハイとして十分なスピードはない
・ゾーンカバー時アグレッシブに特定の選手のルートに飛びついて逆を取られる時がある
マンカバー能力は限られている

もう少しスピードがあればいい選手なのですが…。ARIには良いFS、SSがいるので控えからの出場になると思います。

 

Round 6 • Pick 1 (174) • WR キーショーン・ジョンソン KeeSean Johnson

Photo by https://fullpresscoverage.com/2018/11/27/raiders-2019-draft-prospect-profile-wr-keesean-johnson/

大きな欠点のないレシーバーです。

Strong Points

・ジャンプボールに強い
・数年にわたって活躍してきた
ステップがいい
安定したキャッチ力
・キャッチ後にランナーとして視野が広い

Weak Points

スピードない

よく言えばレシーバーとして大きく劣る能力がない選手です。ただ悪く言えば特徴がない器用貧乏の選手です。

 

Supplemental draft • S ジャレン・トンプソン Jalen Thompson

Photo by Tyler Tjomsland / The Spokesman-Review

身体能力は高くないですが、QB Readや複数のレシーバーの動きからルートを予測するタイプのDBです。

Strong Points

ルートコンセプトを理解してレシーバーのルートを予測できる
・スナップ前のポジショニングが良い

Weak Points

・線が細い
プレスカバーではレシーバーの頭を振るフェイク、ステップにひっかかりセパレートを許す
スピードない
フィジカルの弱さからタックルが甘い

Supplemental draftでピックしました。ニッケル、Sで使われる予想です。サイズや身体能力はそこまで高いわけではないので、マンカバーでは苦労するかもしれません。しかし、ルートコンセプトをよく理解しており投げられるであろうポイントを予測して先に動くタイプの選手です。個人的には期待している選手です。

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