2022年シーズンのスタッツをまとめた記事になります。
今年2022年シーズンもレギュラーシーズンが終わったので、CBのスタッツをまとめています。基本的には、Pro Football Referenceのスタッツをまとめたランキングになります。
主に、①Yards / Coverage Snap、②QB Rating、③INT / Coverage Snapを見ています。
スタッツは下のエクセルファイルにまとめています。
Sはこちらから
①Yards / Coverage Snap
これはシャットダウン能力の高さを示しています。
YardsはシンプルにそのCBが許したパスヤード数で、Coverage SnapはそのCBがプレイしていたパスプレイ数です。そのため、このYards / Coverage Snapの値が小さいほど許したパスヤードが少ない、つまり相手WRを消していたということになります。
また、TDやINTについてはこの指標では考慮されていないので、その2項目については影響しません。
Yards / Coverage Snapは1を切れば良いCBです。
1位:James Bradberry(PHI)
Photo by Mitchell Leff/Getty Images
1位はNYGから移籍のBradberryです。彼はゾーンカバーが得意な選手で、短いコースに対する前への上りが速くボールに絡める選手です。
今年は強力PHI DLの助けもあり好成績を残しました。QB Ratingもかなりの数字です。彼はゾーンカバーが得意な一方で、マンカバーはそれほどでスピードでちぎられることもあります。ただ、PHIはプレッシャーをかけれるので長いパスをあまり狙われなかったことも、好成績を残した一因です。
また、キャリア7年間で99PDとボールに絡む力はさすがです。
2位:Steven Nelson(HOU)
Photo by Justin Edmonds/Getty Images
トップクラスのCBではないですが、様々なチームを渡り歩きながらも先発CBとしての仕事をこなしています。
来年、30歳なのでどこまで一線で活躍できるでしょうか。
3位:Tariq Woolen(SEA)
Photo by: https://twitter.com/PFF/status/1599818384706834433?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1599818384706834433%7Ctwgr%5E36a588cfea17ed84790311b66ccef1dc09b212c8%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.redditmedia.com%2Fmediaembed%2Fzddlda%3Fresponsive%3Dtrueis_nightmode%3Dfalse
今年大ブレイクのルーキーCBです。5順指名の選手のここまでの活躍を誰が予想したでしょうか。
Yards/Coverage Snap、QB Rating、INT率どれもリーグ5位以内という尋常じゃないスタッツを残しています。同じルーキーの1順指名CB Sauceの方が話題になっている感はありますが、同じくらいの大活躍です。
何といってもサイズ(6-4)とスピードが持ち味の大型CBです。SEAのCover 3, 4を中心としたスキームにはまり活躍しました。それらのカバーでは、彼の苦手な横への動きや、プレスからの対応については、そこまで必要とされません。
詳しくは下記記事に書いています。
CB Tariq Woolenの特徴・プレイスタイル
4位:Trent McDuffie(KC)
Photo by Mark J. Rebilas-USA TODAY Sports
こちらも同じくルーキーCBです。Woolenとはタイプが全く異なり、サイズはないですがアジリティ能力が高く、とにかくセパレートを許さないタイプです。
カレッジではプレスマンの経験があまりないことが懸念の1つでしたが、NFLに入ってからは特に問題なく対応しています。また、サイズがないことも懸念でしたが、外CBとして活躍しています。
個人的には、2022年ドラフトCB組では1番期待している選手です。
5位:Sauce Gardner(NYJ)
Photo by: https://www.si.com/college/cincinnati/football/watch-ahmad-sauce-gardner-breaks-up-deep-ball-in-practice
出てきました、1年目からAll-Proに選ばれた選手です。
サイズとプレス能力が魅力のCBで、フィジカルで抑えるタイプです。その一方でやや掴みがちなのとセパレートを許すとそこから追いつくほどの圧倒的な身体能力は持ち合わせていません。
1年目からここまでの活躍を見せるとは全く想像していませんでした。
③INT / Coverage Snap
これはボールホーク能力の高さを示します。単純にINTで評価してもいいのですが、INTは絶対数なので単純にプレイ回数が多い選手の方が数字が伸びるので、同様に評価するために先ほど出てきたCoverage Snapで除しています。
INT / Coverage Snapは0.007あたりを超えてくるとINTを奪える良いCBです。普通に計算したら値が小さくて分かりづらいので、私は100 Coverage Snap辺りで計算しています(それだと目安は0.7)
1位:DaRon Bland(DAL)
Photo by: https://cowboyswire.usatoday.com/2023/01/08/cowboys-bland-chest-injury-week-18/
何とこちらもルーキーの5順指名選手です。
いきなり先発だったわけではないですが、ニッケルなどで出場し、今では外CBとしても出場しています。最終的には、おおよそ半分のスナップ程度しか出場していませんが、5INTを奪いました。
身体能力はそこまでですが、サイズとゾーンカバーが魅力の選手です。
2位:Marcus Jones(NE)
Photo by: https://www.nbcsports.com/boston/patriots/patriots-cb-marcus-jones-first-player-super-bowl-era-achieve-feat
何と何とこちらも3順ルーキーのCBです。
今シーズンはCBとしてというより、リターナーとして大活躍しAll-Proにも選出されました。
CBとしては、実質4試合のみの出場でしたが2INTも稼いだのでランクインしました。ただ、2.06 Yards/Coverage Snapはやられすぎですね。CBとしてはこれからに期待です。
3位:Levi Wallace(PIT)
Photo by: https://www.pinterest.jp/pin/levi-wallace-pittsburgh-steelers-welcome-to-the-burgh–305470787262106105/
2022年からPITに移籍しました。
元々、ボールホークというタイプではありませんが、今シーズンこのランキングにランクインしました。ただ、Marcus Jonesと同じで、1.81 Yards/Coverage Snapはちょっとやられすぎですね。
4位:Jaire Alexander(GB)
Photo by Dylan Buell
2021年はケガでほとんど出場できませんでしたが、2022年復活しました。
All-Proに選ばれた2020年の活躍に比べるとインパクトは欠けましたが、課題と言っていたボールを奪えるCBになりました。元々ボールへのアプローチは上手い選手でしたが、なかなかINTまではつながっていませんでした。しかし、2022年は5INTと素晴らしい活躍です。
細かい特徴などは下記記事もご参考ください。
Jaire Alexanderの特徴・プレイスタイル
5位:Tariq Woolen(SEA)
こちらは、Yards/Coverage Snapの方のランキングでもランクインしているので割愛します。