今シーズン2020年のAll-Pro Second team、Pro Bowlに選ばれたジャイアー・アレキサンダーの紹介記事です。
ここからは成績と、選手としての長所・短所について文字と動画で書いていきます。
Photo by Dylan Buell
成績
1INT 13PD 0.72Yards / Coverage snap 67.4Rating
Yards / Coverage snap、Rating共にかなりの好成績を残しており、数字上も文句なしの大活躍です。3年目の若手ですが、今後数年にわたりリーグトップのCBとして活躍し続けるでしょう。
長所
②球際が強くPDが多い
③ゾーンカバーが上手い
①前へのブレイクの際の反応・スピードが速い
彼の特徴の一つはこれだと思います。アジリティが高く、バックペダルからの停止、前への推進力は素晴らしく、フック系のルートでQBからしたら空いているように見えても届いてしまいます。
②球際が強くPDが多い
負けん気が強いこともあり、最後まであきらめずボールにアタックするので、その結果としてPDが増えます。
③ゾーンカバーが上手い
QBの動作を見ながらパスタイミングを読むのが上手いです。それが①の長所にもつながっています。
短所
特段短所というほどでもないですが、マンカバーよりゾーンカバーが得意なタイプです。(ただあくまでトップレベルのマンカバーCBと比べるとやや落ちるというレベルで、十分上手いレベルです。)ちなみにGBがゾーン主体なので彼の特徴とチームのスキームはマッチしています。
動画
最後に実際のプレーをまとめた動画もあるので、そちらもご覧下さい。
まとめ
長所でも説明しましたが、QBの動きからパスタイミングを読むのが上手く、バックペダルから前へのブレイクまでの動作に無駄がなく、最後の最後までパスにアタックするので、フック系などCBの手前でブレイクするコースに対するPDがかなり多いのが特徴です。
それでいて、スピードもありもちろんロング系にも強いので、パスDに関しては目立った欠点がありません。
たださらに上のレベルに行くためには次の2つの能力が必要だと思っています。
①ボールスキル②マンカバー能力
①に関しては、ターゲットの多さの割にINTが少ないです。INT / Targetは1.3%と平均以下です。ゾーン主体のGBなので、もう少しINT / Target率を上げる必要があります(ゾーンカバーの方がINTは奪いやすい)。
②に関しては、さらに一歩上のレベルの話ですが、Gilmoreギルモア、Ramseyラムジーといったトップクラスのマンカバー能力を持ったCBと比べると、マンでついていく能力が落ちます。相手No.1 WRを試合を通じて1人でマンツーで任せれるかと言われると不安が残ります。
ややネガティブな情報も書きましたが、3年目だったということを考えれば、十分すぎる活躍を見せていますので、今後どこまで成長するか楽しみな選手です。