2019年のDraftのS候補についてまとめた記事になります。
Nasir Adderley、Johnathan Abram、Juan Thornhill、Darnell Savage、Taylor Rapp、Chauncey Gardner-Johnson、Deionte Thompsonの7人を紹介したいと思います。今年は1巡確定のSはいないですが2巡指名予想の層が厚いです。
CBの紹介はこちら
Nasir Adderley ネザー・アダリー (Delaware)
Photo by: https://bluehens.com/roster.aspx?rp_id=8877
Strong points
・ディープゾーンのカバー範囲は広い
・キャッチポイントへアグレッシブに飛び込める
・ボールホーク
・滑らかなバックペダル
Weak points
・ブロックに捕まりがち
・タックルは普通、引きずられることも
・ラン、パスの判断遅い
・プレイへの理解が不安定
・マンカバーはあまり期待できない
合うポジション
今年のドラフト候補の中では1番ワンハイ向きの選手です。マンカバーはそれほどなので、スロットで使うよりは普通にFSとして最後尾で使うのがいいと思います。
Nasir Adderleyのまとめ
1~2巡での指名が予想されています。対戦相手のレベルが低いと言われていますが、その中で見事なプレーを見せたFSです。ランディフェンスにやや不安を感じますが、シングルハイFSとして必要なゾーンの守備範囲の広さとボールホーク能力があります。
Yards / Coverage snap は0.19(カレッジの中で6位)。2018年のPasser Ratingは1.3でした。
Johnathan Abram ジョナサン・エイブラム (Mississippi State)
Photo by: https://insidethestar.com/cowboys-draft-target-mississippi-state-s-johnathan-abram/
Strong points
・ランディフェンス上手い
・タックルが正確
・ニッケル時LBとしても使える
Weak points
・マンカバーはそんなに上手くない。ゾーンはマンに比べると良いがそこまで。
・ブリッツ時RBに捕まりがち
合うポジション
彼はボックスS向きなので、Cover1や3などのシングルハイを主に使うチームで、後ろを守れるFSがいるチームがいいです。
Johnathan Abramのまとめ
1~2巡での指名が予想されています。ランディフェンスがいいボックスSSです。ツーハイなど後ろで使うよりボックス内で使う方が彼を生かせます。
Yards / Coverage snap は0.73(カレッジの中で81位)。2018年のPasser Ratingは76.0、2017年のPasser Ratingは105.2でした。
Juan Thornhill ソーンヒル (Virginia)
Photo by: Jeremy Brevard-USA TODAY Sports
Strong points
・サイズがある
・フットボールIQを持っている
・スロットCBできるマンカバー能力がある
・シングルハイできる
・スロットCBからワンハイまでDCは彼を自由に使える
Weak points
・ブロックに捕まりがち
・ランサポート遅い
・飛び込んで交わされるタックル多め
合うポジション
シングルハイからスロットまでできますが、ワンハイもしくはツーハイをさせるのが最も彼に合っています。
Juan Thornhillのまとめ
2巡での指名が予想されています。中にはワンハイやらせるならAdderleyよりThornhillのが上と評価している人もいます。なので後ろで使うのが一番でしょう。
Yards / Coverage snap は0.61(カレッジの中で53位)。2018年のPasser Ratingは43.8、2017年のPasser Ratingは69.8でした。
Darnell Savage ダーネル・サベージ (Maryland)
Photo by: DOUG MCSCHOOLER / AP
Strong points
・スロットCBできる
・マンカバーいい
・タックル正確
・上がり早い
・スピードある(40 Yard 4.36秒)
Weak points
・ややアンダーサイズ(5′ 11″)。TE相手には小さい
・ディープでカバーできる範囲は広くない
合うポジション
後ろのゾーンを任せるより、優れたマンカバーを活かせるスロットCBが向いています。
Darnell Savageのまとめ
2巡での指名が予想されています。カレッジでは主にスロットCBを務めていました。マンカバーがいいだけでなくタックルもいいので、いいスロットCBになると思います。
Yards / Coverage snap は0.76(カレッジの中で87位)。2018年のPasser Ratingは36.0、2017年のPasser Ratingは51.5でした。
Taylor Rapp テイラー・ラップ (Washington)
Photo by: JOSHUA BESSEX JOSHUA.BESSEX@GATELINE.COM
Strong points
・安定している
・タックル正確
・様々なポジションでの経験がある
Weak points
・ランの上がり遅い
・スピードはない
・シングルハイなどディープの守備範囲はそこまで広くない
合うポジション
後ろを任せれるだけのスピード・守備範囲はないですが、タックルがいいので前目のポジション(ボックスなど)で使うのがいいと思います。
Taylor Rappのまとめ
2巡での指名が予想されています。カレッジでは主にシングルハイやツーハイを務めていましたが、前述したようにそこまで広い守備範囲ではなかったので、後ろで使うのはNFLでは厳しいでしょう。
Yards / Coverage snap は0.13(カレッジの中で3位)。2018年のPasser Ratingは12.0、2017年のPasser Ratingは71.2でした。
Chauncey Gardner-Johnson チャウンシー・ガードナー・ジョンソン (Florida)
Photo by: David Bowie
Strong points
・スロットCBからシングルハイまで様々なポジションを務めることができる
・マンカバーそこそこ
Weak points
・フットワークはもう少し向上させる必要がある
・タックルはあまり正確ではない
・ワンハイ時のゾーンカバーはNFLレベルではもう少し改善すべき
合うポジション
スロットCBからシングルハイまでSとしてどこでも使えるので、どんなチームにも合うでしょう。
Chauncey Gardner-Johnsonのまとめ
2巡での指名が予想されています。Versatileなタイプの選手ですが、器用貧乏の可能性もあります。
Yards / Coverage snap は0.78(カレッジの中で28位)。2018年のPasser Ratingは46.3、2017年のPasser Ratingは30.3でした。
Deionte Thompson トンプソン (Alabama)
Photo by: Jonathan Bachman/Getty Images
Strong points
・タックルはそこそこ正確
・上がり早い
・シングルハイを務めるだけのカバー範囲を持っている(NFLレベルではスピードが足りない)
Weak points
・シングルハイとして十分なスピードはない
・ゾーンカバー時アグレッシブに特定の選手のルートに飛びついて逆を取られる時がある
・マンカバー能力は限られている
合うポジション
カレッジではシングルハイを務めていましたが、NFLでシングルハイをやるにはスピードが足りないです。なのでツーハイがいいかもしれません。
Deionte Thompsonのまとめ
2巡での指名が予想されています。若干使いづらい印象です。シングルハイとしてはスピードが足りない、ボックスで使うほどランディフェンスは良くない、スロットを任せれるだけのマンカバー能力はないので、どこのポジションを任せるか迷います。
Yards / Coverage snap は0.53(カレッジの中で41位)。2018年のPasser Ratingは91.1でした。
Sのまとめ
今年のSのプロスペクトは、フィッツパトリック、D・ジェームズがいた昨年とは異なり1巡指名が確定している選手はいません。しかし、2巡候補の層が厚いです。また、SでありながらスロットCBを務めれるだけのマンカバー能力を持った選手が多いです。
私的順位付けは次のような感じです。
シングルハイ
Adderley > Thornhill、Gardner Johnthon
ツーハイ
Adderley、Thornhill、Gardner Johnthon、Thompson、Rapp
スロット
Savage > Thornhill、Gardner Johnthon
ボックス
Abram > Rapp