2025年DraftのCB候補についてまとめた記事になります。
Travis Hunter、Will Johnson、Benjamin Morrison、Jahdae Barron、Maxwell Hairston、Trey Amosの6人を紹介したいと思います。
2025年DraftのSafety候補についてはこちら↓
【2025NFLドラフト候補】注目のSafety6人をタイプ別に徹底解説
Travis Hunter(トラビス・ハンター)/Colorado
Strengths
◦QBリード
◦ゾーンカバーでの読み
◦バースト
◦ボールスキル(INT率0.95%(INT/Coverage snap))
Weaknesses
×フィジカル不足
×プレスカバーでバックペダルが多い?重心が後ろに寄っている
×プレスマンでのフットワークが安定しない
Overall
※ここでは、CBとしての評価のみ書いています
何と言ってもQBリードが素晴らしく投げる前に反応できる稀有な選手です。それでいて、ブレイクからのバーストも素晴らしいものがあり、そのボールをINTできるのかという驚きのプレーがたくさんです。この2点(QBリードとバースト)については過去のドラフト候補と比較してもトップクラスです。また、WRとしても素晴らしいボールスキルがあるのでINTまで持っていけます。
懸念としては体重の軽さです。また、プレスマンでのリリース対応、フットワークが安定しないことが気になります。それでもそれを上回る圧倒的な長所があります。
Will Johnson(ウィル・ジョンソン)/Michigan
Photo by Mark J. Rebilas-USA TODAY Sports
Strengths
◦サイズ(Height 6’ 2’’)とアジリティを兼ね備える(サイズがあればアジリティはいまいちなことが多いが、彼はそうではない)
◦あらゆるパスカバー(プレスマン、オフマン、ゾーン)の経験があり、特別欠点はない
◦オフマンでのバックペダル〜ブレイクの滑らかな動きと早い反応(ときどき反応がいまいちなことも)
◦ゾーンカバーでの前へのバースト
◦ボールスキル(INT率1.2%(INT/Coverage snap))
Weaknesses
×エリートレベルのリカバリースピードはない
Overall
Press man、Off man、Zoneどれもこなせます。さらにサイズがありアジリティも高く、Travis Hunterと比べると明確な欠点がありません。そのため、どんなスキームでも一定上の活躍はしてくれそうです。
ただし、逆にこれといった飛びぬけた長所はありません。
Benjamin Morrison(ベンジャミン・モリソン)/Notre Dame
Photo by: https://www.onefootdown.com/2024/3/26/24112447/notre-dame-football-cb-benjamin-morrison-out-for-spring-following-shoulder-surgery-cornerback-nd
Strengths
◦マンのリリースで粘れる。リリース対応が上手い(ときどきリリースフェイクに大きく引っかかることもあるが)
◦プレスマンからのトランジションが滑らか
◦プレスマンでトランジションからのjamが上手い
◦マンカバーでボール振り返るタイミングがいい
Weaknesses
×バーストはそこまで
×トップスピードはそこまで
×ゾーンでは#1に釣られることが多い印象
△ケガ明け
Overall
マンカバースキルの高いCBです。そしてリリース〜トランジションまでの動きに優れています。ただし、スピード系の能力はエリートレベルではないので、そこがNFLでどうなるかです。ただ、マンカバーでボールを見るタイミングがいいので、多少セパレートされていてもパスが短くなるとPDできます。
Jahdae Barron(ジャーデ・バロン)/Texas
Photo by: https://texaslonghorns.com/news/2025/2/5/footballs-barron-honored-at-jim-thorpe-award-banquet.aspx
Strengths
◦2024年Jim Thorpe Award
◦外CBだけでなくスロットやボックスでの経験
◦ゾーンカバーでのリードの上手さ
◦ゾーンカバーでの素晴らしい反応と前・横へのブレイク、バースト
Weaknesses
×マンカバースキルの懸念
×掴みがち
Overall
ゾーンカバーに優れるCBです。リード~反応~バーストとどれをとっても素晴らしいです。一方、マンカバーはゾーンカバーと比較すると落ちます。そのため、チーム、スキームを選びます。
Maxwell Hairston(マクスウェル・ヘアストーン)/Kentucky
Photo by: https://www.msn.com/en-us/sports/other/maxwell-hairston-is-poised-to-continue-kentucky-s-nfl-draft-pipeline-at-cornerback/ar-AA1pptUV
Strengths
◦プレスマンでのミラー能力高い
◦トップスピード(40-Yard Dash 4.28)
◦オフマンでの反応の良さと前へのバースト
◦ボールスキル(INT率1.0%(INT/Coverage snap))
◦ゾーンカバーで#2に上手く対応できる
Weaknesses
×マンでボールを見失う。振り向けない。そのためDPIをもらいがち
×フィジカル不足。jamが弱い
×PAに引っかかってレシをフリーにする
Overall
何といってもトップスピードが魅力のCBです。ミラー能力が高くセパレートをあまり許しません。
ただ、マンカバーでボールを見るために振り返る、ボールを探す、といった能力が低くカバーできているのにキャッチを許すことがあります。さらに、ボールを見ていないのでフラッグをもらうこともあります。また、スピードがある一方でフィジカルの懸念もあります。
Trey Amos(トレイ・エイモス)/Mississippi
Photo by: https://www.espn.com/college-football/player/_/id/4574689/trey-amos
Strengths
◦jam上手い
◦ゾーンの視野はかなり広い。周りのレシーバーを探せる
◦QBリード
◦PDの上手さ。ボールを見てボールにアクセスできる
◦サイズ(Height 6’ 1’’)の割にはアジリティ高い
Weaknesses
×プレスマンでリリースのフェイクでセパレートされることがある
×プレスマンでブレイクの反応は悪い。セパレートを許す
×リカバリー、トップスピードない。縦にセパレートされる
Overall
上位では指名されない可能性が高いですが、ゾーンカバースキルは高いので指名されるチームによっては面白い存在になると思っています。特に、ゾーンの視野は広く、それでいてQBもしっかり見ています。また、ボールへのアクセスも上手くぎりぎりでボールに触れます。
一方でマンカバースキルはそれほどなので、Cover 3,4をメインとするようなチームで活躍するのを楽しみにしています。