【2025NFLドラフト候補】注目のSafety6人をタイプ別に徹底解説

【2025NFLドラフト候補】注目のSafety6人をタイプ別に徹底解説

2025年DraftのSafety候補についてまとめた記事になります。

Malaki StarksXavier WattsAndrew MukubaKevin WinstonBilly BowmanNick Emmanworiの6人を紹介したいと思います。

2025年DraftのCB候補についてはこちら↓

【2025年NFLドラフト】注目CBの強み弱みを徹底解説!

Malaki Starks(マラキ・スタークス)/Georgia

Photo by: https://georgiadogs.com/sports/football/roster/malaki-starks/8131

Strengths

◦ベタマン、オフマン共に高いミラー能力
◦ランに対して上がりが速い
◦適度にブロックを外せる
◦正確なタックル(ミスタックル率7%)
◦フィールド上で積極的にコミュニケーションを取る

Weaknesses

×アジリティ系のタイムがいまいち(3-Cone Drill 7.26s/20-Yd Shuttle 4.45s)
×QBリードをあまりしない。パスに対して反応が遅い時がある
×ディープのゾーンカバー範囲は突出して広くない
×良くも悪くもRBへのハンドフェイクに釣られる

Overall

総合的な能力は高く、今ドラフトでは最も欠点の少ないSです。マンカバースキルやランストップ能力に長けています。
一方で、ゾーンカバーにおいてQBリードに基づくポジション調整を行い動き出す場面が少ないのがディープSafetyとしては懸念です(単純にGeorgiaがロングパス投げられることが少なく、filmに残ってないこともありますが)。

 

Xavier Watts(サビエル・ワッツ)/Notre Dame

Photo by Michael Miller/ISI Photos/Getty Images

Strengths

◦プレーの読み、判断の早さ
◦QBリード
◦過去2年で13 INTを稼いだボールスキル
(INT率1.47%(INT/Coverage snap)これは2024年NFLトップの9 INTを稼いだKerby Josephと同じペース)

Weaknesses

×ゾーンカバーに比べてマンカバースキルはやや落ちる
×ミスタックル率18%

Overall

過去2年でカレッジトップとなる13 INTを記録したボールスキルを持つSです。何と言っても動き出しが早く身体能力はエリートレベルではありませんが、ボールを奪えますSとして大事なリードスキルを兼ね備えています。
ただし、Sとしてはミスタックルが多いのが気になります。2024年シーズンは多少改善されました。また、ワンハイセーフティーとしてのfilmがあまりなかったのでその点は気になるところです。

 

Andrew Mukuba(アンドリュー・マクーバ)/Texas

Photo by Brett Davis-Imagn Images

Strengths

◦SとしてスロットとDeep両方の経験がある
◦オフカバレッジから前への反応、バーストがいい
◦underのゾーンカバーでいいQBリード

Weaknesses

△filmではそこまでトップスピードがないように見える。タイム的には十分(40-Yard Dash 4.45s)
△ゾーンカバーで後ろ方向へのいいパスカバー映像がないのが懸念
×ミスタックル率18%

Overall

ボールスキルが高く色んな役割で活躍できるSです。そして反応がよくボールに絡めます。deepでのいいプレーがあまりないですが、後ろのカバー範囲も広いのであればいい選手になると思います。

 

Kevin Winston Jr.(ケビン・ウィンストン)/Penn State

Photo by Dan Rainville / USA TODAY NETWORK

Strengths

◦ランの判断、上がり速い
◦ブロック処理上手い
◦ミスタックル率はなんとわずか2%
◦オフマンでいいバーストを見せる

Weaknesses

△良くも悪くも上がりが速く、オーバーパシュートですれ違うことも
×ディープカバーでのQBリードはそれほど
×カバースキルは上位候補と比べて落ちる

Overall

Run defenseに関しては飛び抜けています。判断の早さ、上がりの速さ、block処理、tackleの正確さとどれを取っても素晴らしいです。ランに関わらずパスに関しても、全体的に前への動きが優れています。
一方でバックペダルしながらのカバーなど後ろのカバーはあまり得意ではありません。

 

Billy Bowman Jr.(ビリー・ボウマン)/Oklahoma

Photo by James Black/Icon Sportswire via Getty Images, Getty

Strengths

◦オフマンでの滑らかなトランジション。いいバースト
◦優れたQBリード
◦ボールスキル(INT率0.93%(INT/Coverage snap))
◦ランの上がりが速い

Weaknesses

×サイズ不足(Height 5’ 10’’)
×スピードに自信があるのかオフマンで縦のルートに対して粘りすぎて置いていかれる
×ミスタックル率34%
×オーバーパシュート

Overall

出来ることと出来ないことがはっきりしたタイプです。パスカバーはマンもゾーンも魅力的で、スロットでもディープでも活躍できます。さらに身体能力も高く、サイズのあるTEとのマッチアップ以外は問題ないです。

ただタックルがかなり軽くミスタックル率34%を記録しています。そんな数字はほとんど見たことがありません(2024年NFLのSでワースト選手が20%)。ワンハイで最後尾に置くとミスタックルで1発TDが怖いです。また、サイズもないためボックスとして使うことも厳しいです。

 

Nick Emmanwori(ニック・エマンウォリ)/South Carolina

Photo by Katie Dugan | GamecockCentral

Strengths

◦桁違いの身体能力とサイズを兼ね備える(Height 6’ 3’’/Weight 220 lbs)
◦マンツーでサイズのあるTEに対してもフィジカルを活かしたいいjam
◦オフマンでの反応、ミラー

Weaknesses

×全体的にプレーの判断が悪いor遅い
×Combineで記録したスピードをfilmであまり感じない
×トランジションがぎこちない
×QBリードいまいち。ゾーンカバーのリード弱い

Overall

Combineで素晴らしい記録を残し評価を爆上げしたSです。このサイズがありながら、このタイムを残せる身体能力はとんでもないです
ただ正直、film上ではその身体能力を活かしたプレーがあまりなく、そこまで良さを感じることが出来ませんでした。しかし、このとんでもない身体能力を活かせるようになればいいSになると思います。

 

まとめ

今年のSafety候補はタイプが大きく2分割されます。パスカバーに長けたタイプとランストップに長けたタイプでそれぞれ次のような選手が挙げられます。

パスカバーに長けたタイプ:Xavier Watts、Andrew Mukuba、Billy Bowman

ランストップに長けたタイプ:Malaki Starks、Kevin Winston、Nick Emmanwori

そのため、各チームのスキーム、ニーズによって指名順位が大きく変わると思います。

 

NFLカテゴリの最新記事