DETからATLに移籍したCBのジェフ・オクーダの選手紹介記事です。
ここからは成績と、選手としての長所・短所について文字と動画で書いていきます。
Photo by: https://www.si.com/nfl/lions/news/is-jeff-okudah-detroit-lions-biggest-x-factor-in-2021
成績
昨シーズン2022年のOKudahの成績は下記のとおりです。
1.56 Yards / Coverage snap 87.6 QB Rating 1INT 7PD 681Yards 46/77(60%) 1TD
ドラフトされてから毎年苦戦しています。1.56 Yards / Coverage snap、681Yardsはさすがにパスを許しすぎですね…
特徴
ここからは、彼の特徴(長所・短所)をパスカバー(特にマンカバー)とランディフェンスに分けて説明します。
マンカバー
マンカバーはこちらの記事をもとに評価します。
CBの評価の仕方(良いCBの見分け方)
この記事中のそれぞれの項目で評価します。また、下の5段階で評価します。
Elite |
High Quality |
Average |
Below Average |
Poor |
あ
フェイズ | 評価項目 | 重要度 | Okudah の評価 | |
---|---|---|---|---|
1 | リリース時 | バンプの上手さ (ハンドテクニック) | 低 | Elite |
リリースフェイクに釣られないか (腰を開かず我慢できるか) | 中 | High Quality | ||
リリースに対して滑らかに反転できるか (腰を滑らかに開けれるか) | 高 | Elite | ||
2 | リリース ~ ブレイク | レシーバーに付いていくスピード | 低 | Average |
チェックの上手さ | 中 | High Quality | ||
3 | ブレイク時 | ブレイクに対する反応の早さ ・ブレイクに対する読み | 中 | Below Average |
ブレイクに対する切り返しのスムーズさ Change of Direction能力 | 高 | High Quality | ||
4 | ブレイク後 | バースト(加速) | 高 | Poor |
トップスピード (ディープルートで置いていかれないか) | 中 | Poor | ||
5 | キャッチ 直前 | ボールを振り返るタイミング | 中 | Average |
ボールへのアクセスの上手さ (ボールスキル) | 高 | High Quality |
Okudahの長所は①バンプ、②フットワーク、③長い腕を活かしたパスカットの3点です。
1つ目の、長い腕(32 5/8)を活かしたバンプは強力でフィジカルに難のあるWRを上手く抑え込みます。
また、彼の持ち味は何といってもフットワークです。リリースでフェイクに釣られず足を動かし続ける動き。そしてバックペダル・細かいステップからの反転は抜群です。私もドラフトの時filmを見て感動しました。その点は現在ももちろん健在で滑らかなフットワークを見せてくれます。
先程のハンドチェックも併せて、リリースで置いていかれることは少ないです。
最後に、3つ目の、長い腕を活かしたパスカットは魅力で並みのCBでは届かない範囲もPD出来るのも特徴の1つです。
逆に、短所としては、①バースト、②トップスピードの2点です。
彼が苦戦している原因の1つがバーストです。バーストは上表の項目の中でもCBにとって重要度が高い項目ですが、そのバーストが彼には欠けています。フットワークは滑らかですが、ブレイクからの加速、レシーバーとの距離を詰める能力が低いです。ブレイクでレシーバーにセパレートされそのままパスキャッチを許す場面が見られます。
また、2つ目の短所がトップスピード(40 yard 4.48)です。ドラフトの時、私はそこまで問題視していませんでした(filmではスピード不足が目立つ場面は少なかった)が、NFLではそこを突かれる場面が多々見られます。これはやはりカレッジとNFLのレベルの差だと思います。
さらに、数回のケガによる影響もあるかもしれません。
まとめると、リリースの段階(リリース~ブレイクまで)までは素晴らしいですが、ブレイク後に距離を詰められないため苦戦しています。
ランディフェンス
彼の最大のサプライズは想像以上にランディフェンスが良いことかもしれません。
ランプレイにも積極的で、レシーバーのブロック処理が上手く、スタッツ的にも73Tklを記録しています。
動画
最後に2022年の全プレイから良いプレイ、悪いプレイをまとめた動画もあるので、そちらもご覧下さい。
まとめ
ドラフトの時は私自身ここ数年でトッププロスペクトという評価をしており、実際ドラフトで全体3位で指名されました。
しかし、NFLではケガやコーチが変わったことも影響し、また本人のパフォーマンスも微妙でStarterを守ることもままならない状態でした。そして2023年5順指名権とのトレードでDETからATLにトレードされました。
全体3位指名から5順指名とトレードはほとんどバーストという評価です。
ですが、NFLでも屈指のフットワークを持つOkudahにはまだ期待しています。カレッジのfilmを見た時の衝撃・期待感は今でも忘れることが出来ないので、応援しています。