2020年のDraftのSの候補についてまとめた記事になります。
Isaiah Simmons、Grant Delpit、Xavier Mckinney、Antoine Winfield Jr.、Ashtyn Davis、Geno Stone、Terrell Burgess、Kyle Duggerの8人を紹介したいと思います。
Isaiah Simmonsも紹介したかったので一応Sに入れました。
CBはこちらのページで紹介しています。
Isaiah Simmons(アイザイア・シモンズ)Clemson
Photo by: https://www.sportingnews.com/us/nfl/news/isaiah-simmons-nfl-combine-twitter-dominated/v6snzzai3pu71j1cm4r313lqm
Strong Points
⚪︎サイズある(6’4″)。Derwin Jamesより半回り大きい。
⚪︎WRをもカバーできるスピードがある(40Yard 4.39)
⚪︎エッジ、ILB、ニッケル、Sなど様々なポジションや役割の経験がある。ここまで複数のポジションを高いレベルでこなせる選手はいない
⚪︎ブリッツで上手くプレッシャーかけれる
⚪︎タックル正確。後ろから上がってきても正確なタックル決めれる
⚪︎QBスパイ上手い(タイミングのいいラッシュで数多くのTFLを記録)。今流行りのスクランブルQBの天敵になれる可能性は大いにある
⚪︎マンカバーのときボールに手を出せる。腕長いから後追いになっていてもパスカットできる。
Weak Points
×ILBとしてはランプレイに対するプレイリードが並。タックル間のランに対してLBの位置からギャップを割るようなプレイは少ない。
×アンダーのゾーンカバー時、QBを注視しすぎてフリーなレシーバーを残しがち
×マンカバー時、前にブレイクするときの加速、爆発力がない
×マンカバーはステップが乱れるときがある
まとめ
比較する選手がいない全く新しいタイプの選手です。強いて比較するなら去年のドラ1のLACのダーウィン・ジェームズがいます。ただ彼より、サイズがあり、さらにLBとしての起用もできます。そして身体能力が化け物です。どんな役割で使うかDCの使い方によって活躍度が大きく左右されるので、起用法について注目しています。トップ5候補です。
Grant Delpit(グラント・デルピット)LSU
Photo by Mark J. Rebilas-USA TODAY Sports
Strong Points
⚪︎サイズある(6′ 2″)
⚪︎エッジからシングルハイまで様々なポジションをこなせる。Versatile
⚪︎ラン時の後ろからの上がり速い
⚪︎ボールスキル高い
⚪︎ゾーンカバー時読みが良い
⚪︎ブリッツ効果的
Weak Points
×ミスタックル多すぎる
×マンカバー時のリリースの対応悪い、反転が遅い
×ディープのカバー範囲はそれほど広くない
×最後尾の砦としてはタックル、アングルに安定感がない。1発TDがこわい。
まとめ
ビッグニッケルタイプのSです。どの評価サイトでも書かれていますが、ミスタックルが非常に多いです。Missed TKL %が25%と、4回に1回はミスタックルしています。それを除けば良いSで後ろもこなせます。特に、2018年の成績は桁違いでした(74Tkl 9.5TFL 5Sck 5INT 14PD)。1巡候補ですが、2巡以降になる可能性も十分あります。
Xavier Mckinney(ザビエル・マッキーニー)Alabama
Photo by: https://rolltide.com/sports/football/roster/xavier-mckinney/5446
Strong Points
⚪︎フットボールIQが高くいいところにいる
・スロット、Sの経験ある。
⚪︎ゾーンカバー時の視野が広くルートコンビネーションを見ながらカバーできる
⚪︎突出した欠点はない
⚪︎ブリッツが上手く過去2年間で6サック
Weak Points
×マンカバーは特別上手いわけではない
×ディープを1人で任せると最後尾の砦となることはできるがあまりプレーに絡めない
まとめ
何でもできるタイプのSです。どんな役割でもこなせるため、指名されるチームを選びません。その一方、器用貧乏になる可能性があります。そのため、自分の特徴を出せるかが課題となりそうです。1巡候補です。
Antoine Winfield Jr.(アントン・ウィンフィールド)Minnesota
Photo by: https://www.usatoday.com/story/sports/nfl/2020/02/29/nfl-combine-antoine-winfield-jr-modeled-game-after-famous-dad/4915187002/
Strong Points
⚪︎最後尾からのブリッツ良い
⚪︎ランナーへ向かうアングル良い
⚪︎パスカバー時の滑らかなターン・反転
⚪︎ツーハイSとして広いパスカバー範囲
⚪︎ルートコンセプトを読むのが上手い
⚪︎2019年 7INT
Weak Points
×身長が小さい(5′ 9″)
×2017,2018年のケガ歴
まとめ
Split Safetyとして優秀な選手です。ボールホークかつ、ディープを広く守れます。ランプレーの時の後ろからの上りも良く、ツーハイSとして使うのが最も適しています。2巡候補です。
Ashtyn Davis(アシュティン・デービス)Califolnia
Photo by Jeff Halstead/Icon Sportswire via Getty Images
Strong Points
⚪︎標準以上のスピードやアジリティを持っている
⚪︎ディープのパスカバー範囲が広い
Weak Points
×後ろから上がってきたときのランナーへのアングル悪い
×QBを注視しすぎて自分のアサイメントを忘れることがある
×ボックス内でプレーさせるにはランプレーへの対処が良くない
まとめ
シングルハイ、ツーハイなど最後尾で活きるFSです。逆に、ランDが良いわけではないのでボックス内では使わない方が良いです。1、2巡候補です。
Geno Stone(ジーノ・ストーン)Iowa
Photo by Scott Dochterman
Strong Points
⚪︎ゾーンカバーの予測が良くゾーンカバーが上手い
⚪︎レシーバーのブレイクに対して素早く反応できる
⚪︎まだ21歳
Weak Points
×アンダーサイズ(5’10″)
×身体能力が全体的に低い(40Yard 4.62、Vertical Jump 33.5、Broad Jump 116)
×役割がほぼ限定的(大半がツーハイのゾーンカバー)で、マンカバーの経験がほぼない
まとめ
ゾーンカバーが得意なSplit Safetyです。身体能力は劣っていますが読みの部分に優れており、ツーハイのゾーンカバーの守備範囲が広いです。またゾーンカバー以外の経験もあまりなく、Cover2をメインとするチーム以外に指名されると厳しそうです。3~4巡候補です。
Terrell Burgess(テレル・バージェス)Utah
Photo by Jeff Swinger-USA TODAY Sports
Strong Points
⚪︎スピードある(40Yard 4.46)
⚪︎元CBだけにスロットのマンカバーが上手い
⚪︎ランナーへのアングルはそこそこ良い
Weak Points
×先発経験が1年だけ
×マンカバーでレシーバーをつかみがち
×サイズがないこともありジャンプボールに弱い
×ブリッツ微妙
まとめ
CBからSに転向しているのでニッケルバックに入ることが多いマンカバーが魅力の選手です。ツーハイをやることも多いですが、ゾーンカバーでの予測はそれほど長けていない印象です。2、3巡候補です。
Kyle Dugger(カイル・ダガー)Lenoir-Rhyne
Photo by AP Photo/Butch Dill
Strong Points
⚪︎サイズある(Height:6′ 1″、Weight:217 lbs)
⚪︎身体能力が高い
40 Yard Dash:4.49(Sで6位)、Vertical Jump:42.0(Sで1位)、Broad Jump:134.0(Sで2位)
⚪︎ランプレーに対して上りが速い
⚪︎ボールホーク
⚪︎リターナーもできる
Weak Points
×Division Ⅱでプレー
×プレーを読むというより見てから判断するタイプ
×オプションプレーのとき、ボール保持者の判断が遅い
×オーバーパシュートしがち
まとめ
身体能力に優れた粗削りな選手です。またSにとって大切なプレーを読んで先に動くことは苦手なSです。それを高い身体能力で補っている感じです。ボックスで使うのが合っています。
Sのまとめ
各役割別にランキングすると次のような感じです。
シングルハイセーフティーとしての評価
Davis >
Winfield >
Delpit >
Mckinney、Simmons >>
Stone、Burgess、Dugger
正直、Delpitは2018年と2019年で差が大きいので評価が難しいです。このカテゴリではDavisがトップです。次いでWinfieldといった評価です。
ツーハイセーフティーとしての評価
Winfield >
Davis >
Mckinney > Delpit、Simmons >
Stone、Burgess >
Dugger
このカテゴリではWinfieldが抜けています。ディープのカバーはWinfieldとDavisが良いですね。ただDelpit、Simmonsもディープを守る能力は十分あります。
ビッグニッケルとしての評価
Simmons >>
Delpit >
Mckinney >
Dugger >
Winfield、Burgess >
Stone >
Davis
このカテゴリではSimmonsがダントツですね。次いでDelpitも良い選手です。Stone、Davisの2人はボックスで使うのはさけたほうが良いです。