本日は、ARIが1巡指名したアイザイア・シモンズをどう使うべきかについてまとめた記事になります。
Clemsonでの使われ方
まず、Clemsonでは下の画像のように様々なポジションでプレーしました。主なポジションはLB、スロットCB、Sの3つです。
Photo by: https://twitter.com/pff_college/status/1228083930399559680
このように様々なポジションでプレーしてきたので、彼はNFLでどこでプレーすべきなのか各サイトで意見が割れています。
そこで、LB、スロットCB、Sの3つのポジションのどこでプレーさせるべきか、ここでは次の2通りの考えに沿って決めていきたいと思います。1つ目は彼の長所短所を考慮して決めるパターンです。2つ目はARIのDepth Chartを考慮して手薄なポジションにはめるパターンです。
彼の持ち味を活かすなら
まず、1つ目の彼の持ち味から決めたいと思います。シモンズについてはこちらの記事でもまとめていますが、改めてまとめると次のようになります。
任せたい彼の得意な役割
⚪︎DBではサイズでミスマッチになり、LBではスピードでミスマッチになるTEのマンカバー
⚪︎LBでは追いつけない最近トレンドの走れるQBに対してのQBスパイ
⚪︎他のディフェンス選手にはないスピードとパワーの両方を兼ね備えたブリッツ
任せたくない彼の不得意な役割
×エデルマンみたいな狭い範囲でのアジリティが必要なスロットレシーバーのマンカバー
×どちらかと言えば身体能力より読みが必要なゾーンカバー
これらを考慮すると、ちょこまか動く系のスロットレシーバーをカバーしなければならないスロットCBはまずやらせるべきではありません。彼は身長があるため、狭いエリアのクイックネスはそこまで優れていません。
となると、LBかSですが、Sの場合、ゾーンカバーを担うことが多くなりますし、QBスパイのような役割も少ないので、消去法でLBが残ります。
彼の能力だけを考えると最適なポジションはLBだと思います。
ARIのチーム状況から考えるなら
かといっても、ARIのチーム状況も考えなければいけないので、Simmonsが関係するポジションのDepth chartを見てみます。
ILB:Jordan Hicks、De’Vondre Campbell
CB:Patrick Peterson、Robert Alford、Byron Murphy
SS:Budda Baker(スロットCBに入るパターンもあり)、FS:Jalen Thompson
手薄なポジションは下線を引いた所ですが、ILB、スロットCB、SS(Bakerがスロットに入った場合)、FSです。まとめといてあれですが、要するにほぼ全ポジション穴があります(笑)
なので、ARIの空いているポジションに入れるより、シモンズの持ち味が最大限に生かせるポジションに入れた方が良いです。
どこで使うべきか
それでは、結論ですがシモンズはLBで使うべきだと考えています。
彼の能力を活かすならLBですし、ARIはどこのポジションも足りてないので(笑)
基本はボックスでLBとしてプレーし、相手に応じて多少動かす感じですかね。
例えば、レシービングTEのいるKCやSFと対戦するとき、ケルシーやキトルがスロットにセットすれば、シモンズもついていく形です。
QBラマーと対戦するときはフリーマンとしてラマーのスパイをするのもありですね。
理想を言えば
と、ここまででシモンズの使い方は自分の中で決まりましたが、欲もあります…。欲を言えば、ClemsonのDCのBrent Venablesのように試合の中でシモンズのポジションを変えながら使うのが理想です。
Clemsonでは、LB、スロットCB、Sと様々な位置でプレーさせてディスガイズしていました。プレスナップではLBにセットさせそこからシングルハイのカバーをやらせたり、Sの位置にセットさせてそこからブリッツとか変幻自在に動かしていました。QBのリードを混乱させれるのがシモンズの真の魅力ではないでしょうか。
ただ、ARIのDCのVance Josephにそこまでは要求できないので、DCが変わったときに期待します…。
(1つシモンズの懸念というと、カレッジ時代に様々なポジションをこなしてきたがゆえに、それぞれのポジションに必要なテクニック、読みといった部分が欠けています。例えば、LBのランプレイに対する読み。スロットCBのマンカバーのフットワークや手の使い方。SのパスプレーにおけるQBリード。などなど。カレッジでは、圧倒的な身体能力でこれらをカバーしてきましたが、NFLでも同じように身体能力でカバーできるか、それともそういった能力を身に付けれるか、これが今後活躍できるかに関わってくると思います。)